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2009 Rd.13 イタリアGP観戦記 Part3 エンジンパワーに悩むルノーとトヨタ

▽KERS搭載もアロンソ5位 スペインGP以来のKERSを搭載してきたルノーだったが、アロンソが5位になるのがやっとだった。 彼の前にはノンKERSマシンが4台。 KERSを搭載してもルノーエンジンの非力さはカバーできなかった。 スタートで失敗してKERSのメリットを生かせなかったアロンソだったが、あそこでブラウンGPの前に出ていても、アロンソ自身の結果は変わらなかっただろう。 それくらいルノーエンジンには競争力がなかった。 KERSがなければ、アロンソは5位を実現するのも、難しかっただろう。 ▽後方に沈むトヨタエンジン トヨタエンジンを積んだトヨタとウィリアムズも後方に沈んだ。 8レース連続入賞を継続していたニコだったが、予選Q1で敗退。 レースでも早々にピットインして、連続入賞を続ける望みは潰えた。 中嶋一貴も定位置になりつつある10位でフィニッシュ。 スパでもそうだったが、資金的な余裕のないウィリアムズは、モンツァ専用のエアロ・パッケージを持ち込んでいないと思われる。 その為、彼らのマシンは、超高速のモンツァではダウンフォースがありすぎ、ドラッグも大きいマシンとなり競争力が全くなかった。 次のシンガポールはウィリアムズでも戦闘力があるので、期待しよう トヨタもまったくいいところがなくイタリアを後にした。 だが、ツゥルーリとグロックはレース終盤、モンツァをわかしてくれた。 中嶋一貴と争っていたツゥルーリがマシンのバランスを崩した一瞬を見逃さなかったグロックが仕掛ける。 彼らは横に並びながらレズモをめざす。 だが、アウト側でレコードラインを外していたツゥルーリがコースアウトして、この二人の勝負は決着した。 ポイントが掛かっているわけでもないのに、リスクを冒す必要があるのかとの声もあるとは思うが、この二人のバトルが一番盛り上がった。 彼らの不振の原因だが、トヨタのジョン・ハウエットが驚くべき発言をしている。 彼らが遅かったのは、設定したダウンフォースのレベルが高すぎたのが原因であると証言している。 ここは、超高速サーキットで直線スピードを最優先するため、ダウンフォースは極限まで削る。 ダウンフォースが減れば、抵抗も減るからだ。 トヨタにとってモンツァは初めてのサーキットではない。 何回も訪れているサーキットである。 確かに、今年はテスト禁止の影響で、例年開催されていた、この特殊なサーキットでの事前テストはなかった。 しかし、トヨタにとって初めてでないこのサーキットで、ダウンフォースをつけすぎていたとすれば、過去の経験が活かされていない。 これでは、トヨタの初優勝までの道はまだまだ遠いと言わざるを得ない。 ▽幸運な3位 キミ・ライコネン ライコネンのクラッシュにより、3位を得たライコネンだったが、全体のペースを見るとライバルに比べて速くはない。 ダウンフォースが少ない彼らのマシンは、ストレートこそ速いが、コーナーでは落ち着きがなく、キミも難しいドライビングを強いられた。 彼らが2ストップ作戦を採用したのは、逃げ切れる速さがあるからと言うよりは、ハードタイヤが温まりにくい欠点を持っていたからだ。 その為、ハードタイヤで走る距離を短くするためには2ストップにするしか方法がなかった。 これが、今のフェラーリのマシンの実力を現している。 次のシンガポールでは、もう少し競争力があるだろうから、期待できそうだ。 フォース・インディアでの2位獲得から2週間。 フィジケラがイタリアでの赤い跳ね馬をドライビングした。 フィジケラも、モンツァではフォース・インディアの方が競争力を持つことはわかっていたが、夢のフェラーリを実現することに比べれば、成績は些細なことだった。 彼は入賞まで後一歩の9位でフィニッシュ。 さすがに現役ドライバーの意地を見せてくれた。 これからは徐々にマシンにも慣れてくるので、フェラーリでのポイント獲得も可能だろう。 ▽連続入賞 フォース・インディア スパでの二位入賞の夢から覚めやらぬ、イタリアでフォース・インディアがまたポイントを獲得した。 予選ではスーティルが2位。 決勝ではKERSのフェラーリとブラウンGPには負けたものの、4位入賞。 思えばスーティルは、初入賞目前で、何回挫折したことか。 ライコネンとからんだことも一度ならずあった。 それを乗り越えての初入賞は、うれしいだろう。 フィジケラの電撃移籍で、シートを得たリウィツィも予選7位と大健闘。 レースでは入賞圏内を走行するも、ギアボックスのトラブルでリタイヤした。 ただ、次のシンガポールはフォース・インディア向きとは言えないので、厳しいレースになるだろう。

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