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キミはF1に復帰するのか?

JUGEMテーマ:スポーツ

 ▽キミ・ライコネンの未来 キミ・ライコネンが2010年シーズンをWRCに参加することを発表した。 レッドブルの支援を受けるシトロエンからラリーに挑戦する。 発表によるとキミは2011年シーズンのF1復帰を否定はしていない。 だが現実を見るとかなり、彼のF1復帰はかなり厳しいだろう。 理由は大きく分けて二つある。 それはお金とマシンである。 彼の望むサラリーを払えるチームは限られている。 数十億円と言われている彼の年俸を払えるチームは、二つ。 一つはマクラーレンで、もう一つはフェラーリだ。 だが、契約を切られたフェラーリへ復帰する道はないだろうし、マクラーレンにしてもハミルトンに大金を払っている中で、ライコネンに大盤振る舞いをする余裕はないだろう。 それにライコネンにたくさん払ったら、ハミルトンも黙ってはいない。 同じ金額をチームに要求することは目に見えている。 もしかしたら、そのような条項が契約に含まれている可能性もある。

 枠を大きく広げれば、メルセデス・ベンツGPもその候補かもしれない。 キミのマネージャーは、メルセデス・ベンツGPがキミを欲しがったと述べているが、欲しがるのと実際契約するのとは全く別の次元の問題だ。 昔のF1とは違い今のF1は、ドライバーとチーム・オーナーだけで話をして決まるほど単純ではない。 先日、可夢偉のコラムでも書いたように、お金の話だけでなく、スポンサー関係のイベントへの出演回数や、ホテルのグレード、飛行機のシートの種類、親類縁者へのパドックパスの配給枚数など事細かな条件を詰めていかなければならない。 だから最近のF1ドライバーの契約はすぐにはまとまらない。 この場合、メルセデス・ベンツが欲しがったのは、他のドライバーと交渉している中での、一つの選択肢としてキミに興味を持ったと考えた方がいい。 もちろん、メルセデス・ベンツのノルベルト・ハウグは、マクラーレン時代のキミの実力を見ているだけに、欲しかったとは思うが、それと契約するかどうかは別問題なのである。 さらにメルセデス・ベンツGPは将来的には、セバスチャン・ベッテルの獲得を狙っているのは間違いがなく、大金をかけてまでライコネンに固執するかどうかは疑問である。 ましてやキミほどのドライバーに大金を払うチーム側として、スポット参戦といえどもWRCへの参戦を認めるとは思えない。 キミがF1に復帰するもう一つの条件が、競争力のあるマシンが用意できるチームである。 これもマクラーレンとフェラーリとメルセデス・ベンツGPは上記の理由で厳しい。 レッドブルはマシンの競争力はあるしWRC参戦のメインスポンサーが、レッドブルなので良さそうだが、数十億円のサラリーを支払えるほど裕福ではない。 他の選択肢として、中堅チームと契約し自分でマシンを速くすることを目指すのがあるが、キミにはこの選択肢はないようである。 あとは本当に偶然のアクシデントが起こるしかない。 例えば怪我をするドライバーが出てくるとか、移籍したが思ったほどのパフォーマンスが出せないドライバーと交代するとかである。 だが、この可能性はかなり低い。 こう考えてくると、キミ・ライコネンのF1復帰への選択肢は、想像する以上に少ないことがわかる。 となると彼がF1に戻るためには、彼自身が条件を下げるしかない。 彼に実力があるのは、F1世界にいる100人が100人とも認める事実である。 だから全ての条件を下げなくても、特定の条件だけを緩めるだけで、彼はF1シートに戻れるだろう。 だが2011年のF1復帰を目指す、キミにとって難しい条件がもう一つある。 マクラーレンのドライバーラインアップは契約上2011年も2010年と同じである。 マッサは2010年で契約が切れるが、その後にフェラーリがキミと契約するとはとても思えない。 メルセデス・ベンツGPは2011年にベッテルの獲得を目指す。 となると彼が望むお金があって、マシンも速そうなチームと2011年に契約することは難しい。 条件を下げてまで、F1に戻りたくないのであれば、彼は2011年以降もWRCに参戦し続けるだろう。 だが彼ほどの才能がこのままF1の世界を離れるのは、非常に残念である。 なんとか2011年に戻って来られるように願いたい。

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