アロンソがフェラーリを離れるという噂が出ている。ではフェラーリを出たアロンソはどこへ行くのであろうか?
答えは噂通りマクラーレン・ホンダである。アロンソが望む競争力のあるマシンとサラリーを支払えるチームは、レッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンの4チームだけである。
このうちフェラーリはないので、残りは3チーム。レッドブルはたとえベッテルがフェラーリへ移籍したとしても、後任はトロロッソのクビアトが有力である。メルセデスは今の2人をキープするのは間違いない。となるとアロンソに選択の余地はあまりない。
マクラーレンサイドにとっても、トップドライバーの獲得は必須である。来年からホンダのパワーユニットを搭載するので、速いドライバーが喉から手が出るほど欲しい。また中東系の外部株主からも結果を求められている、デニスも厳しい立場である。
この移籍はアロンソにとって最後の移籍になる可能性がある。3年契約だった場合、契約終了の年に、彼は36歳になっている。
だがマクラーレンの2015年も過渡期の年であるのは間違いない。
彼らはホンダの全く新しいパワーユニットを乗せる。当然、最初の年から競争力があるとは考えにくい。だから2015年は競争力がなくても、アロンソは納得するだろう。だが2016年は別である。当然、アロンソはマクラーレンがどうやって優秀なエンジニアを獲得して、競争力を回復するかを求める。
アロンソとデニスとの関係を心配する声もあるが、2人とも大人であり、プロである。マシンに競争力がある限り、不和はない。もちろんマクラーレンが競争力のあるマシンを用意できなければ、話は別である。アロンソがドライブして勝てないと言うことは、マシンが悪いことは明白である。
アロンソとマクラーレンの2度目の結婚は、どうなるのであろうか?幸せな結婚生活となるのか、再び契約期間中に離婚するのか。全てはマクラーレンが勝てるマシンを供給できるかにかかっている。ホンダのパワーユニットが競争力を持てるのかにかかっている。その結果は来年早々には判明する。