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2010 Rd14 イタリアGP観戦ガイド

JUGEMテーマ:スポーツ 【イタリアGP観戦ガイド】 【サーキット】 アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ 5.793km×53周=306.720km 現在、F1カレンダーの中で唯一の超高速レイアウトを持つサーキット。 ウィングを寝かしてトップスピードを稼ぐが、ダウンフォース不足により、ブレーキングや低速シケインでマシンは安定しない。 不安定なマシンを操るドライバー達の技術に注目してほしい。 オーバーテイクポイントは1コーナーのシケイン手前のブレーキング。 高速の最終コーナー パラボリカを抜けた後のストレートで、前を行くマシンに接近できれば、オーバーテイクのチャンスがある。 高温になることが多く、低温に悩まされることは少ない。 また、フェラーリを熱狂的に応援する「ティフォッシ」であふれた観客が醸し出す雰囲気は特別である。 【エンジン】 1周のうち79%がフルスロットルであり、間違いなくエンジンに掛かる負荷は1年で一番厳しい。 その為、残りエンジン数に余裕のあるドライバーは、例外なく新しいエンジンを持ち込む。 長い直線が多いため、エンジンの最高出力がラップタイムに大きな影響を与える。 だが、同時に低速コーナーからの加速も必要なので、低回転域でのトルクの出方も重要である。 現在、最強のメルセデス・ベンツのエンジンを搭載しているマシンは有利。 【シャシー】 極限まで減らしたダウンフォースで走るため、マシンは非常に不安定である。 特に長い直線からのハードブレーキングでは、リアのスタビリティが欠けているマシンだと厳しい。 高速からのブレーキングが多いため、ブレーキシステムにとっても難しいサーキットとなる。 ダウンフォースが削られているので、シケイン立ち上がりの、アクセルワークは繊細にしなければならない。 シケインでは縁石を乗り越えることも多いため、ギャップを乗り越えた時に安定しているサスペンションを持つマシンは速い。 その際マシンは一瞬、宙に浮くので、着地の際に駆動系への負荷も高い。 単純なレイアウトに見えるモンツァであるが、実はセットアップが難しい。 速く走らせるには、トップスピードとコーナーリングのバランスが非常に重要で、その最適値を決めるのは容易でない。 というのも、基本的なセットアップは、レスダウンフォースなので、セットアップの幅が非常に狭いからである。 セットアップについては、経験がものを言うので、ベテランドライバーは有利。 【タイヤ】 ブリヂストンはソフトとハード・タイヤを持ち込む。 路面の粗さ的には標準的で、特別タイヤに厳しいサーキットではない。 だが、最終コーナーの高速パラボリカは、左アウト側への負荷が長時間に渡って続くので、タイヤを痛めつける。 【ピット戦略】 あまりフューエル・エフェクトが大きくないコース。 満タン燃料でスタートする今年は、ブレーキの摩耗には要注意である。 ストップのロスタイムは、19秒+静止時間。 【レース展望】 非常に特殊なサーキットであり、予選ではマシンの性能差が表れてしまう。 強力なエンジンを持つマクラーレンのハミルトンが優勝の最有力候補。 今後はレッドブル向きのサーキットが続くので、マクラーレンはここで必ず勝ちたい。 逆にレッドブルはここで勝つのは難しいので、一つでも上位のポジションでフィニッシュし、ポイント差の拡大を防ぎたい。

【過去5年間の優勝者】 2005 J.P.モントーヤ<マクラーレン> 2006 M.シューマッハ<フェラーリ> 2007 F.アロンソ<マクラーレン> 2008 S.ベッテル<トロ・ロッソ> 2009 R.バリチェロ  <ブラウンGP>

 

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