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アロンソがホンダと契約?

ドイツのSPEED WEEKが奇妙なニュースを伝えている。それはマクラーレンへ移籍すると噂されているアロンソが、ホンダと契約したというのである。 2007年にマクラーレンとケンカ別れしたアロンソとそのマネージメントチームは、マクラーレンではなくホンダと交渉していると伝えている。 ホンダは3年計画で成功を望んでおり、その為にはアロンソが欠かせないと考えている。そしてマクラーレンはアロンソが要求する金額を支払えないので、マクラーレンに代わり、ホンダが契約して支払うと報じている。マクラーレンが契約するのはアロンソのチームメイトである、多分バトンかマグヌッセンだけである。なんとも奇妙な話である。 またホンダはマクラーレンの株主である中東の投資家が手放す株式の少なくとも25%を取得したいと望んでいると報じている。そしてもし50%の株式を取得した場合、彼らが選んだ人間にチームを運営させたいと望んでいる。そしてその人間とはかつてホンダと仕事をしたゲルハルト・ベルガーであると伝えている。 以前からホンダがマクラーレンに資金と投入すると伝えられていたが、ホンダはそれを否定し続けている。ホンダは株式を公開している企業であり、意義のない資金を簡単に投入するとは考えにくい。 確かにスポンサーとして資金を投入するより、株式を購入する可能性が高いのは認めるが、ホンダは第3期のF1活動においてBARの株を取得し、ホンダワークスとして参加して惨憺たる結果しか残せなかった。その為、彼らは今回チーム運営には興味を持たずに、パワーユニットの提供にとどめている。その彼らが撤退からわずか数年で、チームの株式を購入してF1に参戦しようとするだろうか。これは考えにくい。 だがアロンソが来日した際にホンダの関係者と密会し、ホンダと契約したという関係者の話を耳に挟んだことはある。この時はドライバーがエンジンメーカーと直接、契約する話は聞いたことがなかったので信憑性が高くないと思い記載しなかったが、この記事はそれを裏付けている。 また中東の投資家が保有するマクラーレンの株式を手放したがっており、その優先購買権をもつロン・デニスが新たな投資家を探しているという話を聞いてはいるが、それがホンダになるとは思えない。 だがこの記事はいくつかの真実も含まれているように思われる。だがどの部分が真実で、どの部分が憶測なのかは、判断が難しい。きっと数年後に、あの時実はという話がでてくるのであろうが、この時点では判断が難しい。 ドライバーの契約は発表されるまでは何が起こるかわからない。アロンソの2015年の計画の発表が待たれる。 source : SPEED WEEK Formula 1 – Exclusive – Fernando Alonso is Honda employee!