ホンダの秘密兵器
マクラーレンのロン・デニスはホンダがパワーユニットにこれまでにない技術を投入していることをほのめかしている。
昨年、メルセデスはタービンとコンプレッサーの距離を大きく離したターボユニットを搭載して、大きなアドバンテージを得たと考えられている。
彼らは高温の排気ガスが接触するタービンと空気を圧縮するコンプレッサーの距離を取ることにより、圧縮した空気がタービンの影響を受けて高温になることを防いだ。そのため、彼らはインタークーラーを小さくでき、空力的なメリットを得ていた。
ホンダが投入した新しい技術がなにかは、現時点ではなんの手がかりもなく、わからない。特に最近のパワーユニットはカバーがされており、外から見ると内部構造がどうなっているのか理解するのが難しい。
だがこの時点でロン・デニスがこの秘密兵器の存在をにおわせるのは極めて異例のことである。昨年のメルセデスは開幕まで新しいタイプのターボユニットの存在を隠してきた。それが明らかになってきたのは開幕して1ヶ月以上たった頃である。
普通、F1では自分達に有利な秘密兵器の存在があれば隠すのが通常である。それを破ってまでデニスが発言しているのは、それが本当にすごい技術なのか、それとも単なるはったりなのかどちらかである。
だがロン・デニスはありもしないことをいうタイプの人間ではない。ということはホンダのパワーユニットには本当に秘密兵器になる新しい技術が含まれていると見ていいだろう。問題はそれがどの程度の威力があるかである。
デニスが発言したことで、ライバルチームやメディアはテスト期間中にホンダの秘密壁を探ろうとするだろう。その秘密兵器が何なのか期待しながら開幕戦を待ちたい
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