早くも敗れたメルセデス 2015 Rd.2 マレーシアGP観戦記
昨年はカナダGPまで勝ち続けたメルセデスが早くも敗れた。雨でも降らないと勝利間違いなしと思われいたのだが、残念ながら今回はフェラーリのロングランペースの良さにやられてしまった。
メルセデスは最初から3ストップだった。だから彼らは序盤にセーフティカーが入った時に迷いなく最初のタイヤ交換を実施した。それでも彼らはフェラーリをコース上で逆転できると信じていた。
だがタイヤ交換の後に遅いマシンに引っかかりタイムをロス。さらにベッテルのロングランペースがあまりにも素晴らしく、メルセデスはタイヤに足を引っ張られて、マシンの実力を出すことが難しかった。
それでも2位と3位なので、負けはしたが悪くない結果である。特にハミルトンは完全にロズベルグを見てレースをしているので、ロズベルグより上位であればいい。
ただメルセデス陣営から見るとフェラーリの速さがかなりあるということ。タイヤの持ちが素晴らしいことは、特殊な条件では脅威になる。例えば真夏のハンガロリンクでは、フェラーリはメルセデスに勝負を挑むことができる。
そしてメルセデスにはハミルトンとロズベルグでタイヤ交換の数を変えられないという弱点もある。彼らは昨年2人の作戦を変えて結果が左右された時に、ドライバーからクレームが付いたので、極端に違う作戦をとることができない。
これはメルセデスの2人がダントツで速い時は問題ないが、今回のようにライバルチームが作戦を変えてきた時に対応するのが難しくなる。
今後、同様の場合にメルセデスがどう対応してくるのかは、とても興味深い。
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