暗雲にほのかな明るさが見えた マクラーレン 2015 Rd.2 マレーシアGP観戦記
マレーシアGPでは2台ともリタイヤしたマクラーレンだが、改善の兆しが見えてきた。
結果だけ見ると開幕戦はバトンが11位で完走したのだが、内容的には今回の方が良かった。予選ではQ2進出まで0.3秒まで迫ったし、Q1終了後にアロンソが笑っていたのは、事態が改善していることを示している。
彼がQ1で落ちて満足しているとは思えないが、テスト時の状況を考えると改善されているのは間違いない。だがまだ上位陣との開きは大きいし、競争力があるとは言えない状況は変わらない。セクタータイムを見ても全てのセクターで下位に沈んでいる。パワーもないし、コーナーも遅い。
パワーユニットがフルパワーを出せないので、シャシー側のセットアップは進まない。
しかしレースペース自体はかなり改善されており、レッドブルと比べてもそれほど劣っているわけではない。
どちらにせよシーズンの前半、特に最初のフライアウェイの4レースはマクラーレンにとっては、レースと言うよりもテストである。
走って調整して、走って改善しての繰り返しである。まだマクラーレン・ホンダに晴れ間が見えてきたとは言えない。だが開幕戦で暗雲に包まれていた空に少し明るさは見えてきた。
その雲がいつ晴れるかはわからないが、それでも前に進んでいくしかない。マシンのポテンシャルは高いと思われるので、その実力をいつ出せるようになるか。それが一番の課題となる。
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