マクラーレン・ホンダは今年初めて2台ともQ2へ進出することができた。彼らのPUは徐々にではあるが、パワーを出せてきている。だが日曜日は難しいレースとなった。
アロンソは自分の捨てバイザーがリアのブレーキダクトに張り付いて、冷却を阻害。リアブレーキがオーバーヒートしてリタイヤとなった。これはチームにもホンダにも責任はなく、不運としかいいようがない。
結果が出ない時は、運も味方しない。
バトンはレース序盤に原因不明のトラブルでリアのスタビリティを失い、かなり怖い思いをしたとレース後述べている。レースの後半にはやや改善したが、それでも16位でフィニッシュするのがやっとだった。
パワー面で改善は見られるものの3週間のインターバルがあったわりには、上位陣との差を詰められなかったマクラーレン・ホンダ。
これまでの4戦は遠征するレースだったので、しかたない部分もあったが、スペインGPでこの結果には落胆させられる。
次のモナコは最高出力よりはドライバビリティが求められるサーキットであり、現在のホンダのパワーユニットの制御がどの程度できているのか、見るのにはふさわしいコースである。