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2005 F-1 Rd17 ブラジルGP観戦記

アロンソは本当に頭の良いドライバーだ。 決して、派手ではなく見せ場も少なかった彼のブラジルGPだが、マクレーレン二台の次にフィニッシュすれば十分と理解した上で100%マシンをコントロールしたミスのない走りは見事。 頭で考えるとこれは簡単なことですが、レーシングドライバーは速く走りたいと考える人たちですから、これを実行するのはなかなか難しいことです。 実際、過去の偉大なチャンピオン達を見ると速さだけでなく、この頭を使ってリスクを最小限にしながら最高の結果を残す事が出来た人たちが並びます。 フィッティパルディ、スチュワート、ラウダ、ピケ、プロスト、セナ、シューマッハー。 彼らは速さとクレバーさを併せ持った、偉大なチャンピオンです。 一方、めちゃくちゃ速いのだがチャンピオンになれずにF1から去ったドライバーもいます。 彼らはいつでも全開の走りを見せてくれます。 見ていて楽しいのですが、1年を通してみるとチャンピオンになれません。 これはF1のチャンピオンがポイント制になっていることと関連しています。 もしこれが勝ち星の多さでチャンピオンを決めると、また違った結果となるでしょう。 誤解して欲しくないのですが、速くてチャンピオンになれなかったドライバーのことを非難したいわけではありません。 かつてはロニー・ピーターソンやジル・ビルニューブなどといった伝説のドライバーの走りをわくわくして見ていました。 (最も見ていたのはTVじゃなくて、雑誌でしたが(^^)) アロンソの走りには偉大なチャンピオン達が持つ、速さとクレバーさを感じさせてくれます。 来年以降も楽しみです。 ただ彼はフラビオ・ブリアトーレがマネージメントをしているので、ルノーを離れることが難しいという事情もあります。 今年はルノーが競争力のあるマシンを用意してくれたから良いのですが、来年以降ルノーの競争力がなくなった場合、ルノーを離れることが出来るのかが二回目以降のチャンピオンを取れるかどうかの分かれ目になりそうです。 それとも驚天動地のブリアトーレとアロンソが一緒にフェラーリに移籍なんて話が1年か2年後にあるのでしょうかね。 最後にアロンソ、チャンピオンおめでとう。 今年の君の走りは素晴らしく速く、安定していた。 今年は予選のフォーマットが変わり、前のGPの結果により有利不利が出てくることもあり、安定した成績を残すことは絶対的な優位だった。 来年も素晴らしい走りを見せてくれ。 ▽マクレーレン 意地の1-2フィニッシュ そのアロンソと最後までチャンピオンを争ったライコネンはこのGP、不思議なピットストップを見せた。 あともう少しまで走ればワンストップで行けそうだったのに、その直前に給油した。 結局、ツーストップでモントーヤの後塵を拝して、二位でフィニッシュ。 最後はライコネンも諦めて、モントーヤに優勝を譲ったような走りだった。 ライコネンは今年、モントーヤに助けてもらったレースもいくつかあったから。 ライコネンが予選の1コーナーでタイヤロックさせたの見て、これは燃料を相当積んでいるからワンストップだと確信していたのだが、これがマクラーレンのタンク容量の限界なのか、ワンストップだとタイヤが保たなかったのか、モントーヤに優勝させる為にツーストップにしたのかは不明だ。 ただモントーヤが勝たせてもらったとは思わない。 レース序盤にセーフティーカーが引っ込んだ再開直後にタイヤの暖まっていない中で、アロンソを見事にオーバーテイク。 シーズン前半は乗り切れてなかったモントーヤだったが、後半になり復活。 来年が楽しみみです。 ▽琢磨の将来 さてバトンが来シーズン以降のBAR残留を決めた。 これで琢磨の来年のシートは厳しくなった。 彼はBARにテストドライバーで残る意志がないことを明言している。 残るシートはウィリアムズ、BMW、ジョーダンの三チーム。 BMWがホンダの息のかかったドライバーを取るとは思えないので、残るは二つ。 ウィリアムズはピッツオニアかニコ・ロズベルグが有力と見られています。 ただピッツオニアはレースで結果を残せていませんし、ニコ・ロズベルグは全くの新人です。 フランク・ウィリアムズは新人を起用することに関してはかなり、消極的です。 琢磨は積極的に攻めるドライバーなので、フランクが気に入るタイプのドライバーだと思います。 彼のウィリアムズ入りの可能性がないとは言い切れません。 バトンのBAR残留は予想されていたにもかかわらず、どうも琢磨のマネージメントサイドは他のチームと接触していた形跡がない。 どんな事態が起ころうとも、いろいろなオプションが選択できるようにするのがマネージメントの役割だと思うのですが、琢磨のマネージャーであるA.G.スコットはどのような準備をしていたのか? もしBAR残留に望みを託して、何もしていなかったというのであれば大失態です。 それともホンダから何らかの約束があったのか。 もっとも元ドライバーである彼にフラビオ・ブリアトーレなどと同じビジネス能力を期待する方が間違っているのかもしれません。 ▽日本GPプレビュー 次はいよいよ待ちに待った日本GPです。 ドライバーズ・チャンピオンも決まったのでガチンコ勝負が見られそうです。 がレースはおそらくライコネンの圧勝で終わるでしょう。 残念ながらルノーは鈴鹿ではマクレーレンに太刀打ちできないと思います。 アロンソががんばって2位までは行けるかもしれませんが、ライコネンには及ばないはずです。 一方の日本勢のBARとトヨタですが。 トヨタは期待薄です。 ツゥルーリの個人技で予選上位来られれば入賞のチャンスはあるでしょう。 BARホンダは鈴鹿スペシャルエンジンでマクラーレンとルノーがこければ、三位くらいまではチャンスがありそうです。 注目の琢磨はずばり6位くらいかな。

One thought on “2005 F-1 Rd17 ブラジルGP観戦記

  1. ジム

    確かにアロンソはクレバーなドライバーだと私も思います。別に今回表彰台の真ん中に立つ必要ないわけですから、リスクをおってまでモントーヤを攻める必要は無いのですからね。ライコネンの同行を見て彼とのポイント差さえ考えていればいいのですから・・・
    後半は後ろからのドライバーに抜かれないようにして、速度を抑えていましたね。

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