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ホンダ38年ぶり完全復活

噂されていましたが、ホンダがBARを完全買収することをついに発表しました。 ホンダは昨年11月、BAR株式の45%を購入していました。 今回、ブリティシュ・アメリカン・タバコ(BAT)が所持していた残りの55%の株式をホンダが全て買い取ります。 つまりBARホンダは来シーズンよりホンダとしてF1に参加します。 ただ、この事実自体に大きな驚きはありません。 ジェイソン・バトンがあれほどウィリアムズに行くのを嫌がり、BARに残ろうとしたのはホンダがBARを買収することを知っていたからです。 バリチェロがフェラーリから1年契約が残っているのにもかかわらず、BARと契約したのも同じ理由でしょう。 バトンは昨年、今年とBARの戦略やオペレーションミスに泣かされ続けました。 彼はウィリアムズで走ったこともある人間ですから、ウィリアムズの強さを知っています。 だから、チャンピオンになるならばウィリアムズへ移籍しなければならないと考え、昨年今年とウィリアムズへの移籍を試みました。 そしてウィリアムズへの移籍が秒読み段階になって彼は考えを変えました。 そこにはホンダのBAR買収があったのです。 ホンダにとってもバトンはどうしても手放せないドライバーでした。 現在のトップドライバーというと、ミハエル・シューマッハー、アロンソ、ライコネン、モントーヤ。 私はバトンには勝利の実績こそないが、能力的にはこれらのドバイバーと同等程度の力があると考えています。 最初の4人は他チームとの契約があるのでダメとなるとホンダにはバトンしか選択肢がない。 残念ながらバリチェロはバトンよりは少し落ちるだろう。 ではなぜ、ホンダがバリチェロと契約したかというと、バトンがウィリアムズへ行くとなると、琢磨一人で来シーズンを戦うのはさすがに厳しいと思ったから。 バリチェロは来シーズンの契約がフェラーリと残っていたから、契約するのであればあのタイミングしかなかった。 もしバトンのBAR残留が1ヶ月早く決まっていれば、琢磨のシートも別の展開があっただろう。 しかし100%ホンダで行くとなればいい訳は許されない。 バトンが取れなかったときのことを考え、バリチェロと契約するのは当然のことだ。 実際、ホンダ自身もバトンが残留できるとは考えていなかった。 ホンダが勝つ為にはバトンが必要。 そしてバトンと契約可能となれば、ホンダにはバトンと契約しない選択肢はあり得なかっただろう。 琢磨には気の毒だが。 もっともこのホンダのBAR買収発表にはおまけが付いていた。 新しいチームがF1参入を計画中で、そのチームに対してホンダがエンジン供給を検討していることも合わせて発表された。 当然、エンジン供給の条件は佐藤琢磨を乗せることになるだろう。 しかし新しいチームが参入する噂は毎年、浮かんでは消えていく。 決定するまで琢磨は安心できない。 ▽来年のホンダの体制は? 私はホンダがチャンピオンを狙うのであればBARと組んでいては難しいと述べてきた。 本気で勝ちたいのならば100%買収するか、トップチームと組むしかないと。 もしトヨタがF1に参戦していなければ、後者の方法もホンダは考えただろう。 しかしトヨタが自分のチームで参戦しているのに、ホンダがエンジン供給だけというのはいかにも寂しい。 F1=ホンダのイメージがある日本で、トヨタが勝てばそれを逆転されかねない危機感もあっただろう。 そしてホンダは自らリスクを取った。 チャンピオンを狙うのであればホンダは直接F1活動をしなければならない。 しかし、ホンダF1になったからと言ってチャンピオンになれるかというとそれはまた別問題。 買収する前より、これからの方が何倍も難しい。。 マシンの製作から始まり、チームのマネージメントやFIFAとの交渉等々。 エンジンに集中出来ていた今年以前とは違い、その何倍もの仕事量が必要とされる。 そこで私はホンダに対して一つだけ提言したい。 それはチームのトップを換えること。 残念ながら今年、チーム代表に就任したニック・フライは結果を残せていない。 1年目の結果だけを見て彼の適正を話すのはフェアでないかもしれないが今年、BARの運営が上手くいっていない感じは否めない。 だから、ジル・ド・フェランを招き入れたのだろう。 チームにとって良いマシンを作り開発することと、良いドライバーと契約することは勝つ為の条件だ。 しかし私はそこに良いトップがいることを付け加えたい。 強いチームには個性豊かなトップの存在がある。 フェラーリ復活にミハエル・シューマッハーの力は欠かせなかった。 しかし連続チャンピオンを成し遂げたのはジャン・トッドの力が大きかったと思う。 ウィリアムズやマクラーレンが何回も低迷しながらも復活してくるのにはフランク・ウィリアムズやロン・デニスの力が大きい。 ベネトンやルノーがビッグチームでもないのに、チャンピオンを取れたのはフラビオ・ブリアトーレの存在があったからだろう。 だからホンダはチームのトップを換えてチームの内外に無言のアピールをする必要がある。 「チームは完全に変わった。これからは勝利以外は敗北。それがホンダスピリットだ」と。 万年BクラスのBARのメンバーにとって、チャンピオンを狙うことは想像も出来ないことだろう。 しかし、彼らの意識改革なしにはホンダの成功はおぼつかない。 もちろん、その人間は日本人でなくてもかまわない。 ただそれが日本人になるのなるならば、ヨーロッパの人間と喧嘩が出来る人が絶対条件だ。 交渉で自分の意見を毅然と述べられて、自分たちに有利な交渉が出来る人が成功するには必要。 理想は第二期F1活動時代の桜井氏でしょうか。 昨年までのディビッド・リチャーズもいいと思いますが、スバルに近い彼をホンダが嫌っているようなので彼の実現性は低いかな。 もちろんホンダ社内にそういう人材がいればベストだ。 来シーズンのホンダF1チームの体制が発表されるのはもう少し先になると思うが、それを見れば来シーズンの活躍はある程度占えるだろう。 その時を待とう。

6 thoughts on “ホンダ38年ぶり完全復活

  1. ひとり

    衝撃の発表でしたね。まさか新規参入のチームなんて予想もしませんでした。
    琢磨も新天地で頑張ってくれるでしょう。
    それにしても仕掛け人がバーニーとはね。
    鈴鹿では思いっきり走って欲しいです。
    表彰台に上っている琢磨を思い描いています。

  2. ひとりの独り言

    HONDA正式発表

    ホンダが正式発表しましたね。来季のF1はオールホンダで臨むことを。本拠地は英国に置くそうだ。スタッフはどうなるのかな。ニックは不要だよ!!

    新規参入のチームが正式決定した場合、エンジン提供の用意があることも発表。

    琢磨も現在の10チームではなく、1

  3. poorbassistの日記的独り言

    BAR Honda→Honda

    Hondaは株式のBAR Holdingsの株式の45%を取得していましたが、残りの55%の株式を保有するブリティッシュ・アメリカン・タバコから取得する事になりました。
    その手続きは今年中に終了するそうで、来年からはHondaが100%出資したチームという事になります☆(本拠地

  4. 仙太郎

    ひとりさん、コメントありがとうございます。
    仙太郎です。
    新チームは毎年噂に上るのですが、実現するのはほんの一部。
    だから油断大敵と思っています。
    琢磨には新チームだけでなく、他の選択肢も考えて残しておいて欲しいですね。

  5. 40歳のパパ

    始めまして。F1が大好きな親父です。
    個人的な気持ちですが、BARがここまで頑張れたのは、HONDAと云う日本製のエンジンに、日本人がドライバーが居た事だと思います。ですから、BARはHONDAに敬意を表しないと。
    (ジャックが居た頃のBARとは大違い)
    琢磨には、是非、来季も何らかの形で残ってもらいたいです。

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