自信過剰のハミルトン
F1マシンを扱わせたら彼の右に出るものはいないと思われるハミルトンだが、どうも戦い方が安定しない。これは昨年の前半もそうで、昨年は後半に安定したのでチャンピオンになれたが、今年はどうなるのだろう。
今シーズン誰がどう見ても、ハミルトンはロズベルグを圧倒している。だが2人のポイント差はわずかに10ポイント差である。もちろんモナコGPのような不運な状況はあった。だがそれでもたったの10ポイントしか離れていないのは、ハミルトンから見れば悪夢だし、ロズベルグから見れば幸運である。
オーストリアGPの予選もロズベルグより後にアタックする有利な状況にも関わらず、1コーナーでスピン。ニコのミスもあり、ポールポジションこそ獲得したが、決して褒められる状況ではない。
ハミルトンは自分自身の能力に絶対の自信を持っている。彼に高い能力があるのは間違いない。だがどうも、それが自信過剰に見えることが多々ある。
そこが現在の彼の唯一の弱点と言える。もっともその弱点があるのが彼の人間らしい部分であり、少年らしさを残しているのが彼の魅力の一部でもある事は間違いないのであるが。
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