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2013年 Rd.1 オーストラリアGP観戦ガイド



【開催都市】
メルボルンはオーストラリア大陸の南東部に位置し、大陸では最南に位置する州都である。シドニーに次ぐオーストラリア第二位の人口400万人を擁する。歴史的な建造物が残り、住みやすい都市として評価されている。
公用語:英語

【サーキット】
アルバートパーク・サーキット
5.303km×58周=307.574km
コーナー数:16

公道と公園の中にある道路を使用したコースの為、路面がグリップせず、タイヤを痛めやすい。1年に1度しか使われないので、金曜日の時点ではグリップがあまりない。決勝でのラバーの載り具合を予想しながらセットアップをしなければならない。
エスケープゾーンが狭いので、クラッシュするとセーフティ・カーが出動する確率が高く、これがレース展開に大きな影響を与えることが多い。
レイアウトは典型的なストップ&ゴー・サーキット。
強力なブレーキと低速からの加速が繰り返される。

【エンジン】
全開部分が65%あり、エンジンへの負荷は大きい。
またストップ&ゴーサーキットなので、コーナーの立ち上がりがタイムに直結する。その為、トップエンドのパワーよりも回転数が低いときのトルクの出方が重要。
最高速:318Km/h(DRS使用)、308Km/h(DRS不使用)
必要燃料量:152kg
フューエル・エフェクト:0.34秒/10kg
【シャシー】
典型的なストップ&ゴーサーキットなので、ブレーキング時の安定性と立ち上がりのトラクションが重要になってくる。
バンピーな部分も多いので、うまく路面のギャップを吸収できる優秀なサスペンションが求められる。
空力的には高いダウンフォースが求められる。

【ブレーキ】
ブレーキ部分は全コースの13%。
6箇所の大きなブレーキングポイントがある。
その為、ブレーキは酷使されるので、上手く冷却することが重要になる。
スタート時の燃料搭載量が多く重いので、ブレーキの摩耗をコントロールできないと厳しい。

【DRS】
今年からDRSゾーンは原則二カ所に設置される。
今年のオーストラリアGPではDRSアクティベーションポイントを2カ所設けられる。タイム差が1秒以内かどうかを計る検知ポイントはターン14の入り口1カ所に設けられ、DRSを作動できるアクティベーションポイントは、最終コーナー直後と2コーナー直後に設けられる。

【タイヤ】
ピレリはスーパーソフト・タイヤとミディアム・タイヤを持ち込む。
ここはリアタイヤに厳しいサーキットであり、立ち上がりで注意深くアクセルコントロールしないと、すぐにリアタイヤのグリップを失う。
金曜日の路面状態はグリーンな(汚れた)状態なので、グレイニングが発生するが、土曜日日曜日と周回を重ねる毎に、改善されていくる。
最近は低い気温の場合が多い。
ピレリが持ち込んだコンパウンドは動作温度領域が低い方の二つである。
ミディアムは90~115度で、スーパーソフトは85~110度が動作する気温。
もし気温が上昇すればブリスターに悩まされる。
このサーキットはフロントタイヤの温めに苦労するだろう。

【天気予報】
週末の天気は暖かく晴れの予報。
気温は21~22度。
土曜日だけ降水確率は20%だが心配いらないだろう。

【セーフティカー】
セーフティカーの入る確率は57%。
過去の5年間で4回導入されている。

【ピット戦略】
ロスタイムは約20秒でシーズンで一番長い。
制限速度が60Km/hだからなのだが、複数回のストップは不利になる。
路面は特別にタイヤに厳しくはないが、タイヤのタレが大きいので3回以上のタイヤ交換が予想される。
現地時間17時の夕方スタートになるので、レース中の路面温度の低下が心配される。

【レース展望】
開幕前のテストから予想すると今年もレッドブルが最速であろう。
そこに挑戦するのがマクラーレンとロータス。
フェラーリは表彰台は狙えるが、優勝は難しいかもしれない。

【過去6年間の優勝者】
2007 K.ライコネン
2008 L.ハミルトン
2009 J.バトン
2010 J.バトン
2011 S.ベッテル
2012 J.バトン

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