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2013 Rd5 スペインGP観戦ガイド

 

【開催国概要】
開催国:スペイン
首都:マドリッド
地理:欧州大陸の南西部イベリア半島に位置して同半島の大部分を占める。
人口:46,000千人
GDP:約110兆円(世界第12位)
公用語:スペイン語
気候:地域により異なるが、GPが開催されるカタルーニャ地方は温暖で乾燥している。

【サーキット】
シルクイート・デ・カタルーニャ
距離:4.65km 周回数:66周 総距離:307km
コーナー数:16

中高速コーナーが多くマシンの空力性能が大きく問われるエアロ・サーキット。
例年ここで大幅なアップデートを持ち込むチームも多く、ここでの競争力がシーズン前半戦の趨勢を決める。

過去16回中14回はポールポジションを獲得したドライバーが優勝している。

このサーキットは中高速のコーナーが多く、前を走るマシンに接近すると空気の乱れにより、ダウンフォース量が変化し、ドライビングが難しくなる。
その為、2010年までは前走車に接近するのが難しく、コース上での追い抜きが極めて難しいサーキットの一つであったが、DRS導入とKERSそしてピレリタイヤによりオーバーテイクが多く見られるようになった。

第1セクターと第2セクターは中高速コーナーが多く、第3セクターは低速コーナーが多い。スタートから1コーナーまでの距離も500m以上あるので、スタート直後の順位争いが激しい。

現在、シーズン開幕前にテストをする数少ないサーキットであり、ドライバーやチームにとっては熟知したサーキットである。
【エンジン】
全開率は60%で比較的エンジンには楽なサーキット。
ここは重量のラップタイムに与える影響(フューエル・エフェクト)が大きいサーキ
ットなので、燃費のいいルノー・エンジンは有利。
最高速:317km/h(DRS ON時)、305km/h(DRS OFF時)
必要燃料量:154kg 燃料消費量:2.34kg/LAP
ブレーキング比率:12%/LAP ブレーキング箇所:8カ所
ブレーキ寿命:中程度

【シャシー】
第 一セクターと第二セクターは、空力性能がタイムの鍵を握り、第三セクターは低速区間で、マシンのメカニカルな性能が求められる。空力の安定性を考えると硬 めのセットアップにしたいが、低速からの立ち上がりを考えると柔らかくしてトラクションを稼ぎたい。その為、マシンのセットアップのバランスが難しい。
中高速コーナーが多い為、長い直線があるにも関わらず、ダウンフォースのレベルは高いセッティングとなる。
フューエル・エフェクト:0.40秒/10kg


【タイヤ】
ピレリはミディアムとハードを持ち込む。
今回からハードタイヤは昨年に近いコンパウンドに変更。
それにより耐久性が増している。
その為、金曜日にはテストも意味もありハードを1セット余分に配布する。
両タイヤのタイム差は0.5~0.8秒ほどが予想される。

中高速の回り込む右回りのコーナーが多い為、左側のタイヤ、特にフロントタイヤの負荷が大きい。タイヤに厳しいサーキットであるので、計算上はタイヤ交換の数が増えても、いいタイムを出す方が有利だが、クリアなスペースで走れるかどうかがポイントになる。

【DRS】
DRSゾーンはメインストレートとバックストレートの2カ所に設定される。
メインストレートの検知ポイントはターン15と最終コーナーであるターン16の間に設置。バックストレートの検知ポイントはターン9の手前になる。
ただバックストレートは距離が短く追い抜きは容易ではない。

【ピット戦略】
タイヤに厳しいサーキットなので、タイヤ交換は3回が予想される。
ただしタイヤに優しいロータスやフォースインディアは2ストップが狙える。
DRSがあり違い追い抜きが可能になるので、回数を多くしても速いタイムを稼いだ方が有利となる。ピットレーンのロスタイムは、19.8秒+静止時間。

【セーフティカー】
過去10年で5回のセーフティカーが出動しているが、そのうち4回はオープニングラップの1コーナーでのアクシデントが原因。

【天気予報】
週末の天気は良く、降水確率は低い。
気温は20度程度。
強風はマシンのバランスを狂わせる。

【レース展望】
予選が重要なポイントになるが、予選はレッドブル有利。
ハードタイヤの耐久性が増したのも、タイヤに厳しいレッドブルには有利に働く。
これにタイヤに優しいロータスのキミとフェラーリのアロンソが挑む展開が予想される。

スペインGPではライコネンが2勝、マッサ、バトン、マルドナド、アロンソ、ベッテル、ウェバーが勝利を記録している。ハミルトンの勝利はない。

【過去5年間の優勝者】
2008 K.ライコネン<フェラーリ>
2009 J.バトン<ブラウンGP>
2010 M.ウェバー<レッドブル>
2011 S.ベッテル<レッドブル>
2012 P.マルドナド<ウィリアムズ>

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