F1 ニュース&コラム Passion

2013 Rd.6 モナコGP観戦ガイド




■モナコGP観戦ガイド
【開催国概要】
開催国:モナコ公国
首都:モナコ
地理:フランス南部、地中海沿岸にあり位置する世界で2番目に国土面積の小さな国
人口:32,270人
GDP:約7000億円(世界第12位)
公用語:フランス語
通貨:ユーロ

【サーキット】
モンテカルロ市街地コース
距離:3.340km  周回数:78周  走行距離:260.520km
コーナー数:19  平均速度:160km/h

コースは曲がりくねっており、メインストレートすら直線ではない。しかも、バンピーで路面もうねっている部分が多いので、セットアップは難しい。空力的には、ダウンフォース最優先。ドラッグは無視して、ダウンフォースが欲しい。その為、ここでは風変わりなウィングが登場することも多い。

追い越しは、前のマシンがミスをしない限り不可能であり、予選順位が決定的意味を持つ。優勝を目指すなら予選で1位か2位になる必要がある。つまりこのレースは予選と決勝レースを一つのパッケージとしてみなければいけない。

エスケープゾーンがほぼ皆無であり、ドライバーのミスは即リタイヤを招く。攻めなければタイムは出ないし、攻めすぎればクラッシュする。ドライバーにとっては、実力を証明できるサーキットである。
 【エンジン】
エンジンの全開率45%はシーズン中最低であり、エンジンの負荷は少ないサーキットである。しかしながら、ギア比が低くエンジンの回転数は、思ったより高い。しかも長い直線がないので、意外と冷却が苦しい。
また路面の凸凹も多く、乗り越える際、瞬間的にオーバーレブのリスクもある。
トップパワーよりも、中間域のドライバビリティが重要でこの点、ルノーのエンジンは有利。特に超低速のコーナーが二つあるので、低回転でのトルクは欲しい。

最高速度:295km/h(DRS ON)、285km/h(DRS OFF)
エンジン全開率:45%
燃料搭載量:120kg(最低レベル)
燃料消費量:1.55kg/LAP(最低レベル)

【シャシー】
低速区間の多いサーキットなので、メカニカルな性能が求められる。鋭い旋回性を求めるためにフロントは硬め、トラクションが欲しいリアは柔らかめにセットアップにするのが基本。
ダウンフォースが最優先されるサーキットである。今はボディへの空力的付加物の装着が制限されているので、許されている限られたスペースに小さなウィングを付けてくる。

ブレーキング率:12%/LAP(高い)
ブレーキングゾーン:13
ブレーキ寿命:平均的
ギアチェンジ回数:48回/LAP
フューエルエフェクト: 0.28/10kg(低い)

【DRS】
今年もDRSゾーンはメインストレートに設けられる。検知ポイントはターン16の立ち上がりである。ただメインストレートは短いので、追い抜くのは難しいだろう。

【タイヤ】
ピレリはスーパーソフトとソフト・タイヤを持ち込む。スーパーソフトはメルボルンに続き二度目の登場。あまり走り込んでいないので、木曜日に見極める必要がある。メルボルンでスーパーソフトは9~10周しか持たなかったが、モナコは路面表面も滑らかで、高速コーナーもないのでもう少し距離は稼げる。予選アタックはスーパーソフトがメイン。

【ピット戦略】
DRSがあっても追い抜きが難しいのは間違いないので、マルチストップは有利ではない。またピットレーンも長く、速度制限も低いのでできるだけタイヤ交換の回数は減らしたい。常にポジションを考慮した作戦を考える必要があり、単純なレースシミュレーションには意味がない。ここはタイヤには厳しくないので、2回ストップがメインの作戦になる。ストップ時間は、22秒+静止時間

【セーフティカー】
セーフティカーの登場確率は80%と高い。エスケープゾーンが限られていて、クラッシュした場合は例外なくセーフティカーとなる。過去10年間で14回セーフティカーが展開されており、各チームの作戦や結果に大きな影響を及ぼす。

【レース展望】
追い越しが不可能なサーキットなので、予選が決定的に重要な意味を持つ。ドライ状態で勝ちを狙うなら、フロントロウ・スタートが絶対条件。ここを実力で勝てる現役ドライバーは、アロンソ・ハミルトン・ベッテル・ライコネンの四人。
ただ今年はマシンの差がないため、どのドライバーにも優勝のチャンスがある。
大穴はメルセデスの二人。低速コーナーで速く、ここではタイヤのタレを気にする必要もない。二人のドライバーはモナコで勝つ実力がある。

予選は激しい争いが繰り広げられる。予選Q1は、この狭く短いサーキット上を24台のマシンが走る。クリアラップをとるのが、非常に難しく、波乱の予選になる可能性もある。

ここは時々、驚くべき事件が起きる。1981年に競争力のないマシンを乗りこなして勝利したジル・ビルニューブ、1982年には、最終ラップにピットインしながら優勝したR・パトレーゼ、1992年マンセル独走状態からセナの大逆転、等々何が起こるかもわからないサーキットでもある。セナのデビューイヤーの2位や1996年に予選14位から初優勝を遂げたO・パニスなど雨がらみのドラマも多い。

過去三年はレッドブルが三連勝。現役ではベッテル、ライコネン、バトン、アロンソ、ハミルトン、ウェバーが勝利している。ウェバーだけが二勝を記録している。フェラーリは2001年以来、12年間勝利から見放されている。

【過去5年間の優勝者】
2008 L.ハミルトン<マクラーレン>
2009 J.バトン<ブラウンGP>
2010 M.ウェバー<レッドブル>
2011 S.ベッテル<レッドブル>
2012 M.ウェバー<レッドブル>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください