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メルセデスのタイヤテスト問題

メルセデスGPがスペインGP終了後、ピレリと共にタイヤテストを実施したことが明るみに出て今、F1界ではちょっとした騒ぎになっている。

事の発端はモナコGP前にメルセデスGPがタイヤテストを三日間行ったことが報じられた。この報道に対して、ピレリは特定のチームとテストすることは認められていると発言。
だがレギュレーションにはこの様な記述はない。ただしピレリと各チーム間の契約書にはこの条項が含まれている可能性はあるが、それは部外者には不明である。

フェラーリとレッドブルはこの説明に納得せず、FIAに正式に抗議した。

FIAは全てのチームにテストの申し出があったのであれば、特定のチームとテストしても問題ないと話している。つまり機会が均等に与えられていれば問題ないとの立場だ。ピレリは過去12ヶ月間テストのオファーを出し続けたが、その申し出を受けるチームはおらず、問題がないことを主張している。

FIAのいうテストの機会平等が個別のテストなのか、過去に遡ってもいいのかははっきりしない。またメルセデスGPが事前にFIAにテストの妥当性を確認していないとも考えにくい。
レッドブルのクリスチャン・ホーナーは確かに昨年、個別のタイヤテストの打診は受けたが、それは最新マシンによるテストだとは思わなかったと述べている。

現行のルールでは、シーズン中のテストは、若手ドライバーテスト以外は認められていない。ただし三年落ちのマシンであれば、テストは認められている。ただ三年落ちのマシンでテストしても有益なデータが得られないので、誰もやりたくないと言うのが本音だろう。

ピ レリはテストは来年以降供給予定のタイヤテストであり、メルセデスGPにアドバンテージはないと言っているが、そんな事は現実的にあり得ず、何らかの情報 は得ており、開発にフィードバックは可能である。彼らは天候不良もあり三日間にわたり、1000kmを走ったと伝えられている。

最もモナコでのニコの勝利はこのテストとは関係がない。モナコは元々、タイヤに優しいコースなので、メルセデスGPのタイヤに厳しい欠点が出なかっただけである。だからニコの優勝取り消しはない。

ピレリはこれまでもテスト機会を与える様に要請している。いくらシミュレーションの技術が発達した現代でも、実際にテストしないとわからない事も多い。今年、発生したタイヤのトレッド剥離もその一例だ。

個 人的には金曜日にもう1セッションを追加して、テストドライバーにドライビングの機会を与えるのがいいと思う。エンジンはテスト用に一台追加し、タイヤも 追加で供給すればいい。そうすれば追加のコストは限定的となると思うのだが、ピレリは別の方法を提案している。彼らはレース終了の翌日、何チームか残って テストすると言うのだが、これもどのサーキットでどのチームがテストするのかでもめそうな気がするのだが。

タイヤテストの効果が出てくるのは、タイヤに厳しいシルバーストーンになる。ここでいきなりメルセデスGPのタイヤライフが延びる様だと、まだまだ一悶着ありそうだ。

では結論はどうなるか予想すると、いつもの様にうやむやに終わる可能性が高い。これで優勝取り消ししても誰も喜ばないし、新たなペナルティを課すにしても、何にどうペナルティを課すかの基準が明確でない。最終的には、今後のルールを明確にして収束するのではないかと思う。

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