メルセデスは残りのトークン全てを使用した新しい仕様のパワーユニットをモンツァに投入する。
ハミルトンとロズベルグはこの週末に今シーズン3基目となるパワーユニットに変更する。
メルセデスは具体的にどの部分をアップグレードしたかは明らかにしていないが、当初より計画していた通りに、高速コースであるモンツァに的を絞った戦術的な判断であると述べている。
メルセデスは今回のアップグレードはペトロナスから供給される燃料も大きく寄与しており、その優秀さが実証されることを期待している。
パワーユニットの変更は今のところワークスのメルセデスだけである。ウィリアムズとフォースインディア、ロータスは以前の仕様のパワーユニットを使用する。
だがこれはメルセデスが意地悪したとかではなくて、どのパワーユニットをどのサーキットで使用するのかは、各チーム毎の計画があるのと、新しいパワーユニットを同時に複数チームに提供するとトラブルが発生した場合の対応が難しいので、このようなスタイルになったと思われる。
メルセデスはこの週末にエンジンをアップグレードする唯一のチームではない。フェラーリも3トークンを投入して開発した、パワーを増強したパワーユニットを投入する。
メルセデスはこの他にもモンツァ専用の空力アップグレードもしており、普通に走っても優勝間違いない状況なのに、いっさいの妥協を廃して盤石の体制でモンツァでの優勝を狙う。