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ロータスの命運は尽きるのか?

  資金的に苦しむロータスの将来はもうすぐ決まる。月曜日にイギリスで未払いの税金に関する判決が下される。 ロータスはルノーとの話し合いは順調に来ており、近いうちにいい報告ができると述べてはいるが、具体的にいつまでに話ができるかについては話していない。 そんな中、グロージャンが来年からF1に参戦するハースとオプション付きの契約を結んだと報じられた。 グロージャンはフランス人であり、ルノーがロータスを買収した場合には残留すると思われていた。だが一方、ロータスが買収された場合、契約を解除される可能性があると思われていたマルドナドが早々に来年の契約を発表している。 これはチーム側からの発表と現実に差があるように見られる。 もちろんグロージャンの契約には、もしルノーがロータスを買収した場合には、契約を解除できるオプション付きであると見られている。 だがグロージャンは当然、ある程度の内部情報を持っていると見られていて、その彼がハースと契約したことが事実であれば、ロータスには危機が迫っていると見て良いかもしれない。 ルノーがロータスを買収するにしても、彼らが抱える借金に関しては興味がない。ルノーが興味があるのは、ロータスが持っている分配金付きの参戦権であり、チームの施設とメンバーである。だがここに来てロータスの施設のうち、多数がロータスが保有するものでないことも明らかになっており、ルノーが早急にロータスを救済する必要性は薄らいでいる。 チーム側は年間2レースは欠場することが許されているので、ロータスは残り3レースをなんとか走りきれば、交渉期間を来年にまでもちこすことができる。 はたしてロータスの運命はどうなるのであろうか。
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