ライコネンとの接触で表彰台を失ったボッタスも、もう少し楽に表彰台が狙えていたかもしれない。
ボッタスもライコネン同様に最初のセーフティカー時には、タイヤ交換をしなかった。彼は26周目にタイヤ交換をしたが、これは上位陣としては早い時期のタイヤ交換になる。
他の上位陣はハミルトンは32周目、ベッテルは30周目、ライコネンは31周目、チームメイトのマッサも30周目のタイヤ交換だった。
そして26周目にタイヤ交換したボッタスはトラフィックの中に巻き込まれ、大きくタイムを失った。彼はリカルドを抜くだけに17周も費やしている。タイヤ交換時にタイムロスが大きかったのも状況をより悪化させた。
昨年からウィリアムズはタイヤ交換時期を保守的に判断して順位を失うケースが多い。ウィリアムズが最速であれば、それは正しい判断だと言えるが、速さで劣るチームが表彰台や勝利を狙うのであれば、ある程度ギャンブルをしなければならない。
ここがフェラーリとウィリアムズとの違いである。昨年のレッドブルや今年のフェラーリが最速のメルセデスに対して勝利を挙げているのは、積極的な作戦でリスクを冒しているからである。
ウィリアムズが真のトップランナーに復帰するには、マシンの開発だけでなく、その部分のマインドも変える必要がある。