ロズベルグのパーフェクト ウィン 2015 Rd.17 メキシコGP観戦記
まさしく完勝と呼ぶにふさわしいニコ・ロズベルグの勝利だった。
ポールポジションからのスタートで首位をキープすると、その後もまったく危なげない走りを見せてハミルトンを寄せ付けなかった。
まるで今までハミルトンがロズベルグに対してやってきたようなレースを見せた。前回も話したようにニコに取ってこの最後の3レースは、とても重要で、消化レースとは呼べない。
もちろんルイスも残り三戦を全勝して、シーズンを締めくくりたかったはずだ。彼が負けてもいいと思いながら走ることは想像すらできない。
そんなメキシコGPでロズベルグが勝利した意味は大きい。ハミルトンがレース後の記者会見で嫌みを言うのであるから、機嫌が悪かったのは明白である。
だがこれこそがロズベルグが望んでいたことである。ルイスを機嫌良く走らせると、手がつけられない。彼を精神面から揺さぶりミスを起こさせるようにしない限り、ロズベルグに勝機はない。
今シーズン、残りのレースはふたつ。特に次のブラジルは天候が急変することもあるし、コースのアップダウンも大きい。
ここでロズベルグがハミルトンを敗れるかどうかは、とても大きな意味を持つ。ロズベルグが来年、ハミルトンに勝つためには、このブラジルGPはとても重要なレースになる。
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