2013 Rd.15 日本GP 観戦ガイド
【日本GP観戦ガイド】
【サーキット】
鈴鹿インターナショナル・レーシング・コース
距離:5.807km 周回数:53周 レース距離:307.471km
コーナー数:18
ポールポジション位置:トラック左側
PPタイム:1分29秒599(F.マッサ フェラーリ/2006)
ファステストラップ:1分31秒540(K.ライコネン マクラーレン/2005)
過去に幾多の名勝負を演出し、セナやプロスト、シューマッハーやハッキネン等多くのチャンピオンを生み出した世界的にも珍しい八の字レイアウトをもつ鈴鹿サーキット。初のF1開催から2013年で25回目を迎えた。
モナコ、シルバーストーン、スパと並んで称されるテクニカルな名コース。
ベッテル曰く「神の手で作られたサーキット」である。
追い抜きは難しく、シケインの飛び込みが唯一のオーバーテイク・ポイントと思われていたが2010年、可夢偉がヘアピンで多くのマシンを抜き、その常識を覆した。
2009年、再舗装された東コースに続き西コースも再舗装されは路面がとてもスムーズになり、タイヤのグリップが増している。
鈴鹿ではフロントロウスタートが圧倒的に有利。過去24回のGPで20回はフロントロウスタートのドライバーが勝利している。2005年にキミ・ライコネンが予選17位から優勝したのは今でも鮮烈な記憶。
マシンにも多くを求めるコースであるが、ドライバーの能力が非常に重要なサーキットでもある。
【エンジン】
エンジンの全開率は70%と高くエンジンには厳しい。
ただラップタイムに寄与するエンジンパワーの比率は高くないので、どのエンジン搭載車にも平等にチャンスはある。
全開率:70%(やや高い)
最高速度:324km/h(DRS ON)、312km/h(DRS OFF)
搭載燃料量:148kg 燃料消費量:2.73kg/LAP
【シャシー】
低速、中速、高速コーナーに長い直線が組み合わされたサーキットで、セットアップが非常に難しい。ダウンフォースレベルは高く、空力が非常に重要なコース。
ブレーキに費やす時間は10%程度で負荷は少ない。
フューエルエフェクトは燃料10Kgあたり0.385秒と高い。
空力セットアップ:ハイダウンフォース
ブレーキング比率:10%/LAP(低い)
ブレーキングゾーン:9カ所
ブレーキ負荷:軽い
フューエル・エフェクト:0.385秒/10kg(高)
【DRS】
鈴鹿はモナコと並びDRSゾーンが1カ所しか設けられないサーキットの一つ。
検知ポイントはシケイン手前50m。
DRS起動ポイントはスタート/フィニッシュラインより100m手前。
DRSがあってもオーバーテイクは容易ではない。
【タイヤ】
ピレリは最も固いミディアム(白)とハードタイヤ(オレンジ)を持ち込む。
これは鈴鹿はタイヤに厳しいサーキットであり、時にはタイヤに800kgを超す荷重がかかる為である。左フロントタイヤがとくに厳しく、気温によってはブリスターの発生も懸念される。いかにタイヤの消耗を低くするかで順位は大きく左右される。その点ではロータスは有利。
鈴鹿はタイヤへの負荷が高く、ウォームアップに関しては心配がない。
ソフトとハードタイヤとのタイム差は0.5秒程度と想定される。
新品タイヤがあると有利なので、昨年同様Q3でアタックしないマシンもあるだろう。
【ピット戦略】
速度制限は週末を通じて80Km/h。
タイヤに厳しいサーキットだが、タイヤ選択が保守的なので2ストップが主流。
2ストップは3ストップより10秒速いと予測される。
ミディアム-ハード-ハードとつなぐのが主流だが、ロータスはミディアムを二回使うかもしれない。
フロントタイヤの熱だれはタイヤ交換の鍵になる。
最初のタイヤ交換は15周前後、2度目は35周前後になるだろう。
ピットインのロスタイムは、19.5秒+静止時間。
【セーフティカー】
セーフティカーの登場確率は60%で1レース当たり0.6回登場している。
過去6回で5回登場し、過去4年間は毎回登場している。
鈴鹿のクラッシュは高速が多く、破片が散らばりやすい。
ただマーシャルが優秀なので、SCが展開している時間は短い。
【天気予報】
週末を通じて晴れ時々曇りの天気。
ただ気温は金曜日28度から土曜日26度、日曜日24度と下がる予報。
土曜日の降水確率は20%だが、日曜日は10%で雨の確率は低い。
【レース展望】
よほどのことがない限りベッテルの勝利は間違いない。
二位以下をメルセデスとロータス、フェラーリが争う。
ただタイヤに厳しいメルセデスは、レースではつらい。
過去4回中、ベッテルは4回PPでそのうち3回勝っている。
彼とレッドブルが得意なサーキット。
現役だとアロンソが二勝、ライコネン、バトン、ハミルトンが一勝しているが、
ハミルトンとアロンソの一勝は富士での勝利である。
ライコネンの一勝は2005年の劇的な最終ラップの逆転劇である。
【過去7年間の優勝者】
2006 F.アロンソ<ルノー>
2007 L.ハミルトン<マクラーレン>
2008 F.アロンソ<ルノー>
2009 S.ベッテル<レッドブル>
2010 S.ベッテル<レッドブル>
2011 J.バトン<マクラーレン>
2012 S.ベッテル<レッドブル>
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