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ベッテルはF1を退屈にしているのか?

166988025_CM_9782_EBE36C60ACE14788BB4867B728D18D7E-s 最近、ベッテルが勝った後の表彰台でブーイングが聞こえてくる。ベッテルばかりが勝っておもしろくないという声も聞こえてくる。でもそれは正当な評価なのだろうか。 彼らは夏休み明けから4連勝。しかも隙がない。それを考えると残りのレースをベッテルが全勝しても不思議ではないのだが、実際は天候やセーフティカーなど不確定の要素も多く(インテルラゴスの天気は予測不能である)、結果的にベッテルが勝つとしても、それは退屈というレベルの話ではなく、彼らが素晴らしい仕事をしているという証拠である。 この4連勝の中身を見ても決してベッテル楽勝というレースは少なく、予選、スタート、作戦、作業、ドライビングをミスなく、高いレベルでまとめているのがベッテルとレッドブルということである。もちろんマシンのスピードは高く、アドバンテージがあるのは間違いがない。だがマシンが速いだけでも勝てないのは、チームメイトのウェバーを見れば一目瞭然である。 今シーズンを振り返っても予選ではメルセデスが速い事もあったが、タイヤ管理がうまくいかないことも多く、フェラーリやロータスは決勝ペースは速いが、予選パフォーマンスが悪い。 金曜日から日曜日のレースフィニッシュまで、ミスなくトラブルなく過ごすことがいかに難しいか、他のチームがよく表している。金曜日にトラブルが出て、タイヤの評価ができなかったりすれば、日曜日に大きな影響が現れる。土曜日の予選を失敗すれば、大きな負担を抱えてレーススタートしなければならない。 金曜日から日曜の終わりまで、レッドブルとベッテルだけが全ての仕事を高いレベルで成し遂げている。そういうことなのである。だから彼らは勝つ。 レースのある週末だけではない。ファクトリーでも激しい開発競争がおこなわれている。シーズン始め彼らは最強ではなかった。しかし改良を重ねて、夏休み明けには敵なしの状況である。 シンガポールGPでのタイヤ交換時間で最速のトップ5のうち4つはレッドブルが記録している。またベッテルがスタートで順位を失った記憶がほとんどない。彼は今年の全レースをトータルで考えると、スタートで4ポジションゲインしている。彼はほとんどのレースをフロントローからスタートしている。つまり得るポジションより失うポジションの方が多い状況にも関わらず、プラスであると言うことはスタートでの失敗が極めて少ないことを表している。 彼らはいい仕事をしているというレベルではなく、最高の仕事をし続けている。だかこそ3年連続でチャンピオンになり、4年目もまたそうなろうとしている。それのどこが退屈なのか私には理解できない。彼らこそチャンピオンにふさわしいチームであり、ドライバーであると私はそう思う。 我々は最強のドライバーの歴史的瞬間の目撃者なのである。それは幸せなことではないのだろうか。 関連記事:ベッテルとレッドブル 驚速の秘密 関連記事:2013 Rd13 シンガポールGP観戦記 アロンソ 幻の勝利

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