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マッサ チームオーダーを無視

日本GPのレース序盤にマッサに対して、チームから出されたチームオーダーを彼は無視した。ただしチームは彼を罰することはないと表明している。 8周目にアロンソに追いつかれたマッサに対して、アロンソを前に行かせるようにチームオーダーが出された。マッサの担当エンジニアであるロブ・スメドレーからマッサへの無線で伝えられたのは、 "Multifunction strategy A. Multifunction strategy A. Now please" これを聞いた時、ずいぶん奇妙な指示をするなと考えた。とういのも普通、作戦の指示をするにしても無線の最後に、「お願だ」いというのは明らかに違和感がある。レース後、これはチームオーダーであることをチームもドライバーも認めた。 アロンソは20周目、マッサをコース上で追い抜いた。マッサはその後、ピットレーンの速度違反を問われてドライブスルーペナルティを受け、10位でレースを終えている。 レース後、マッサは「あれは指示だった。指示を受けるのは、いい気持ちじゃないね」と述べた。アロンソはこれが大きな問題でないことを明らかにした。チーム代表のドメニカリもレース後、マッサと話し合ったことを認め、シーズン終了までマッサをバックアップすることを約束した。 とはいえこの言葉をそのまま、鵜呑みにするわけにはいかない。 コンストラクターズ選手権の順位を争う以上、マッサの力は必要である。 だからといって必要以上に彼に力を注ぐこともない。 彼は今シーズン限りで、チームを去りゆくドライバーである。 今までと同じで、アロンソがナンバーワンで、マッサはナンバーツー。 それがフェラーリの掟であり、それ以上でもそれ以下でもない。 チームとしては、ドライバーズチャンピオンはベッテルで決まりであり、ここで事を荒立てても、メリットはないと判断したのだろう。

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