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ヒュルケンベルグはどこへ行く

ヒュルケンベルグの来シーズンのシートに関して、異なる報道がされている。彼は来シーズンどこへ行くだろうか?   イタリアのガゼッタ デル スポルト紙は、ヒュルケンベルグはロータスと契約を締結したと報じている。一方、エディ・ジョーダンはヒュルケンベルグは、フォースインディアへ戻ると話している。 どちらが本当のなのだろうか? 先日のコラムでも書いたように、ロータスはドライバーをなかなか決められない。それは彼らに債務の問題と予算の問題があるからである。つまり彼らは好きなドライバーと契約するための、自由がない。だからドライバー選びには慎重になるし、時間がかかる。 関連記事:移籍を巡るヒュルケンベルグとロータス それぞれの事情 ヒュルケンベルグは、昨年フェラーリと交渉しながらマッサに敗れ、今年も契約寸前までいきながら再びライコネンにシートを譲った。 ヒュルケンベルグはかつてウィリアムズ時代に、シーズン終了間際になってシートを失う経験をしており、早めに来年のシートは決めたい。だからロータスとの交渉期限を10月末に設定した。 ここまでの情報を総合すると、ヒュルケンベルグはロータスとフォースインディアと交渉している。そしてフォースインディアとの交渉は詰めの段階に入っている。だから彼はロータスに交渉期限を明示し、それまでに結論を出すように求めている。 だが先日のコラムに書いたように、ロータスが来年のドライバーを早く決めなければならない動機が少ない。だからロータスのシートが決まるには時間がかかるので、ヒュルケンベルグは他のチーム、この場合フォースインディアとの契約に向かうだろう。ただこの場合、少しやっかいなことがある。フォースインディアはメルセデスのチームであり、来年もメルセデスのエンジンを使用する。 ヒュルケンベルグが今年ザウバーをドライブしたのは、ザウバーがフェラーリエンジンを使用していて、影響力が大きいからである。つまりヒュルケンベルグがフォースインディアへ移るということは、フェラーリとの関係が微妙になる。 ただドライバーはあくまでも個人事業主なので、そこは大きな問題にはならない。ペレスもフェラーリドライバーだったが、マクラーレンと契約している。ヒュルケンベルグがフォースインディアで活躍できれば、もし来シーズン末にアロンソが他へ移籍した時に再びチャンスが来る。その日を信じて、来年も頑張るしかない。それには来年もF1をドライブし続ける必要がある。 それに予算をもたないヒュルケンベルグがF1をドライブできること自体がすごいことで、チームを選んでいる余裕もないのが、実情である。 

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