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M・シューマッハー引退か?

ミハエル・シューマッハーが初めて自身の引退について言及した。 「もし勝つチャンスがなく、タイトル挑戦も望めないようなら、現役生活を続けようとは思わないだろう」 これで今シーズンの移籍市場は例年になく早く動き出すことだろう。 先日、アロンソが2007年にマクレーレンに移籍することを早々と発表した。 ここで私はライコネンがフェラーリへ移籍し、シューマッハーが引退するのではないかと予想したが、それが実現しそうな情勢だ。 もしライコネンがフェラーリへ移籍すれば、シューマッハーにとって始めての驚異となるチームメイトの誕生となる。 シューマッハーは自分より速いドライバーをチームメイトに持ったことはない。 ライコネンがシューマッハーより速いかどうかは議論の余地があるが、ライコネンがシューマッハーに比肩するほどの速さを持っているのは間違いない。 もしシューマッハーが来年、ライコネンと組み予選の速さで負けたとすると、シューマッハー自身が傷つく。 シューマッハーが今年終了後、決断すれば皇帝のイメージを持ったまま引退できる。 シューマッハーは今まで自分中心のチームで戦ってきた。 その彼がジョイントNo.1ドライバーという地位を受け入れることができるのだろうか。 またライコネン側から見ても、シューマッハーの動向は注目だ。 ライコネン自身はシューマッハーと勝負するモチベーションがあるだろうが、シューマッハーのチームへ乗り込むことに対しては躊躇するだろう。 すでに確固たる中心ドライバーがいるチームへ乗り込むと、速さがあっても苦しむことは、今年のモントーヤを見れば明らかだ。 かつてはプロスト中心のマクレーレンに移籍した、チームとマシンになれるまで苦労した。 セナはそのマクレーレンに乗り込み、結果的にプロストを追い出した。 ただ、その当時チャンピオンになる為にはマクレーレンに移籍するしかなかったセナとライコネンの立場は若干異なる。 ライコネンは自分が中心となるマクレーレンへ残留することも可能だ。 もちろん、アロンソと戦わなければならないが、ライコネンはアロンソより有利な条件で戦える。 だからライコネンの動向は、ミハエルの決断に大きく影響されるだろう。 フェラーリからすると、ミハエルが1年契約をを延長したとしても、皇帝引退の時は目前だ。 もしライコネンをとれるチャンスがあれば、積極的に行くだろう。 果たしてライコネンはシューマッハーに戦いを挑むのか? そして皇帝シューマッハーの決断は? 今年は、シーズン当初からストーブリーグが楽しめそうだ。

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