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ピレリとチーム間の緊張高まる

インドGPでは再びタイヤに注目が当たることになった。ただピレリにとってはうれしくないかもしれないが。 金曜日のフリー走行2回目でソフトタイヤを履いた中には数周しか走れないマシンもあった。周回を重ねるとフロントタイヤにはグレイニングが出て、リアにはブリスターが出た。フロントタイヤのグレイニングは酷く、走ってもなかなか消えず、コンパウンドがなくなるまでグレイニングは消えなかった。それほど深いグレイニングだった。ソフトタイヤはチームにとって取り扱いが難しくどうしようのなかった。なので1周でソフトを「捨てた」のが3台、ベッテルは2周でソフトを「捨てた」。他のドライバーも5周前後でソフトを捨てた。 もう一つのミディアムタイヤはデグラデーションがほとんどなく、燃料消費の分だけラップタイムが上がる状況で、交換はタイヤのラバーがなくなった時である。フリー走行では最高で35周走ったマシンがあったが、インラップの前の周にも自己ベストを更新していた。これはタイヤに優しいチームには、ギャンブルする価値のある状況だった。 だがピレリはソフトタイヤは15周、ミディアムは35周を限度に使用するように勧告した。だが複数のチームは、タイヤを上手く使えて有利な状況があるので、この勧告を受け入れなかった。 フォースインディアのスーティルは1ストップ作戦を実行し、最初ミディアムで41周、残り19周をソフトタイヤで走りきった。レース終盤は路面にラバーがのり路面状況が改善されたことと、燃料搭載量が少なくなったこともあり、常識外の19周をソフトで走りきった。 ロータスの二台は更に過激な1ストップ作戦をとった。グロージャンは47周をミディアムで、ライコネンは53周をミディアムで走りきる野心的な作戦。グロージャンは最後までペースが落ちずに3位表彰台を獲得。だがライコネンは最後の数周でタイヤが崖を迎えて大きくペースダウン。ハミルトンやペレスに抜かれて7位に終わる。 ピレリのポール・ヘンベリーは、「一部のチームが我々の勧告を無視して、アドバイスより長くコンパウンドを使用したことは残念である」と述べている。ちなみに空気圧とキャンバー角はピレリの勧告を無視すると、FIAから是正を求められる。だがどのタイヤを何周走らせるは、チームが決めることであり、ピレリはあくまでも勧告しかできない。

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