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テストからわかった五つのこと 5 ホンダのライバル達

P-20160308-00439_News-barcelona test2 メルセデスとフェラーリ以外のライバルはどうであろうか。彼らこそがマクラーレン・ホンダのライバルになると思われる。 一周だけのタイムを見るとウィリアムズがいい。彼らはテストでもフェラーリとメルセデスに次ぐ4位のタイムを記録している。残念ながらロングランのタイムはそれほどよくない。だがF1において予選順位はとても重要であるし、今年もパワーサーキットでは表彰台を狙える。 ロングランのタイムを見ると、レッドブルがとてもいい。彼らはタイヤの寿命が鍵になるレース、例えばカナダやスペインや鈴鹿ではとても競争力があるだろう。だがルノー製のPUはまだメルセデスに劣っているので、ベルギーやイタリアGPでは苦しい。 トロロットとフォースインディアは同じ程度の競争力があると思われる。だがやはり最新型のメルセデスPUを使うフォースインディアの方が、2015年型のフェラーリPUを使うトロロッソよりも有利である。特に最高速が重要なサーキットでは、フォースフォースインディアの方が圧倒的に有利となる。 ルノーは最後の最後でルノー製PUに変更したために、マシンの準備がかなり遅れた。それにしてはいいタイムを出している。昨年のように資金難で開発が全く進まないということはない。元々手堅い開発力には定評があるし、人材も集めている。それを考えると昨年のようにいいポジションにいながら、リタイヤしたりすることは少なくなる。中団グループのなかでは、手強い相手となる。 彼らの中に割って入るのが、当面のマクラーレンホンダの目標になる。 そして最後はマノーである。さすがにメルセデスのPUを搭載したとは言え、彼らがマクラーレン・ホンダの脅威になることはないと望みたい。 いよいよ今週末に2016年のF1が開幕する。今年も長いシーズンを楽しもうではないか。