勝利したけど不安の残るロズベルグ
今年の開幕戦を制したロズベルグは、昨年からの連勝記録を4に延ばした。だがそれほど喜んでいられないかもしれない。
確かに彼は開幕戦に勝利した。だがそれはライバル達のミスに助けられたものである。
まず予選ではハミルトンに完敗した。同じマシンに乗っているチームメイトに勝てないのは厳しい。
しかもその最大のライバルはスタートで大きなミスをした。
フェラーリがベッテルを優先して、ロズベルグがアンダーカットを狙いにいった時、ライコネンをピットインさせなかったことも彼には有利に働いた。
そして赤旗中断したときにフェラーリはスーパーソフトタイヤを履くというミスをおかした。
これだけライバル達が自滅しての勝利は、手放しで喜べない。彼が目指すのは一つのレースの勝利だけではないのだから。
ただ彼にとって有利な点もある。それは無線通信内容の制限である。
昨年から開始された無線通信内容の制限であるが、今年はさらに厳しくなくなった。これはロズベルグに有利に働くかもしれない。彼はハミルトンよりもエンジニア的な知識では優れている。つまり彼はレース中、自分自身で考えて決断しなければならないような場面で、ライバルに対して有利に立てる可能性がある。
次のバーレーンGPで予選でポールを取り、決勝レースでもリードを保って勝利して初めて彼の2016年シーズンは始まる。
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