またもハースが驚かせてくれた。彼らは開幕戦の入賞に続き、第2戦でも入賞した。しかも5位である。彼らの前にはメルセデスとフェラーリ、レッドブルしかいない。
開幕戦で彼らは新チームらしいミスをした。予選でマシンを送り出すのに2分もかかり、今年から導入された時間制限付きの予選でQ1敗退をした。
ただ彼らは幸運にもタイヤ交換する前に赤旗中断し、タイムロスすることなくタイヤ交換ができ、入賞することができた。
だがこのレースでは違う。予選ではQ3こそ行かなかったが9位。しかもこれはある意味、計画的でもあった。彼らはスーパーソフトの新品をレースに温存する為に、アタックを控えたのだ。
そして彼らは新品のスーパーソフトを第1と第2スティントに投入した。今回はミディアムはあまりうまく動作しなかったからである。
このあたりの判断は、新しいチームとは思えない。もちろんスタッフの多くはF1経験者ではある。だが今のF1は個人能力が高くても、チームとして動けなければ結果が残せない。
確かに彼らのマシンにはフェラーリのテクノロジーが使用されている。それをおもしろくないと思う人もいるだろう。だがフェラーリから部品の供給を受けても、誰でも同じように結果が残せるわけではない。
そう考えると、彼らが二戦連続で結果を残したことは、彼らのハードワークの賜物である。