2013 Rd.18 アメリカGP観戦記6 <br>ランキング2位を確定したアロンソ
フェラーリのアロンソは6位からスタートして5位に入賞し、ドライバーズランキングの2位を確定した。こうかくと当たり前のように聞こえるが、そうではない。
彼のドライブするマシンはシーズン序盤こそ良かったが、中盤に入った時点でアドバンテージを失い、良くて3番手、悪い時は5番手の競争力しかなかった。今のフェラーリはザウバーよりも遅く、アメリカGPではマクラーレンより劣っていた。彼はヒュルケンベルグとペレスをコース上で追い抜いて5位になった。
その恵まれないマシンをドライブしてレッドブルのウェバーを上回るランキング2位はチャンピオンに匹敵する偉業である。アロンソはウェバーより46ポイントも多く稼いでる。
せめてフェラーリがもう少し競争力のあるマシンを提供していれば、ベッテルを逆転するのは難しいが、競争することができただけに残念である。アロンソはベッテルがチャンピオンである4年間のうち3年でランキング2位になっている。これはレッドブルが最速である時代では考えられないほどの実績である。
今回のアロンソはアブダビGPで痛めた背中をテーピングして臨んでいて、決して万全の体調ではなかった。それでも走りチームに可能な限り最大限のポイントを持ち帰るアロンソは今でも世界屈指のドライバーである。
来年はフェラーリがもう少しいいマシンを提供し、ベッテルとのチャンピオン争いを見せてくれることをのぞみたい。
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