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フェラーリのチーム代表 マウリシオ・アリバベーネに解雇の噂が出ている。その真相はどうなのであろうか?
彼の解雇の噂が出ているのは、今年フェラーリが勝てていないからである。もともと昨年は三勝が目標と言いながらシーズンをスタートし、それを成し遂げてシーズンを終えたフェラーリ。
フェラーリのCEOであるセルジオ・マルキオンネが今年はチャンピオンを狙うと意気が上がるのも当然ではある。だがみなさんもご存じのようにF1はそう簡単には勝てない。
昨年フェラーリが三勝したレースはメルセデスが作戦を間違えたり自滅したレースである。メルセデスと真っ向勝負して勝てたレースはない。
つまり三勝したとは言え、メルセデスに勝てる実力は今のフェラーリにはない。1年やそこらで最強チームであるメルセデスを逆転できるなどありえない。それは何年もかけて人材を集めて、組織を作り込んでいく地道で時間のかかる作業である。
もちろんフェラーリの社長が昨年三勝したので今年はチャンピオンを狙うとチームにプレッシャーを掛けるのは、マネージメントとしては正解かもしれない。
だがチームにプレッシャーを掛ける為の発言と、実際にチャンピオンになれないからチーム代表をクビにするのとでは大きな違いがある。
実際、アリバベーネは混乱していたチームに秩序をもたらし、立て直した。そんな彼をこの時点で解雇したら、またチームは混乱の中に放り込まれてしまう。
ドライバーのベッテルもライコネンもアリバベーネを支持する発言をしている。
アリバベーネはバーニーと懇意にしており、フェラーリに取っては重要なパイプになっている。
しかもアリバベーネは元マルボロの人間であり、フェラーリに取って最重要なスポンサーとも強力なコネを持っている。
このような重要人物をシーズン途中でクビにするなどと言うことは、常識的な判断ができる人間であればおこなわないだろう。
よってアリバベーネは少なくともシーズン末までは続投するし、おそらくは来年以降も続けるとみるのが当然である。