背中の手術の為に2013年の最後2レースを欠場したライコネンの代わりにロータスから出場したコバライネンの最後のレースは14位に終わった。
これで2レース出場して、彼の獲得したポイントはゼロ。だがテストもなしにいきなりレースに出て、結果を残すのは難しい。もちろん彼もそれを承知の上で引き受けてはいるが、想像以上に難しかったことを彼も認めている。今年ケータハムでフリー走行の経験があったとはいえ、単独の周回だけでバトルの経験はなかった。またスタート前の手順がチームにより異なり、それに慣れずにスタートで順位を落としたことも痛かった。単独走行のペースは悪くはないし、アメリカGPではQ3に進出もできたが、ポイントは獲得することはならなかった。
ポイント獲得が期待されたチームメイトのグロージャンは1周目に派手なエンジンブローでリタイヤ。これでロータスは目標としていたコンストラクターズランキング2位の座を獲得できずに4位に終わってしまった。これによりロータスは数十億円の分配金を失う。困窮している彼らの財政状態を考えるとこれはかなりの痛手である。特に夏休み以降はレッドブルに次いで2番目に速いマシンだっただけに、2位の座を取れなかったのは残念である。