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ロス・ブラウン メルセデス離脱を発表

メルセデスGPでチーム代表を務めるロス・ブラウンが12月31日付でチームから離脱する発表した。 ロス・ブラウンはかねてからチームからの離脱を噂されており、この発表自体には驚きはない。 メルセデスGPはマクラーレンから移籍したパディ・ロウを後任にする意向である。 当然、そうなるとロス・ブラウンがチームを離れるのは当然ではあるのだが、チームとしては彼を慰留したが、チーム代表でないポストに興味がないロス・ブラウンはチームを離れることを決断した。 メルセデスGPは今年、メルセデスGPになって以降の初勝利を含めた3勝を挙げて今年コンストラクターズ2位になり、レッドブル以外のクラスでは一番になった。これはメルセデスGPになってから最高のコンストラクターズ順位である。 後任のパディ・ロウはマクラーレンで技術部門のトップにあり、非常に優秀である。ハミルトンがメルセデスGPへの移籍を決めたのは、パディ・ロウがメルセデスGPに移籍するからであるとも言われている(移籍の時期はハミルトンの方が先)。 ロス・ブラウンはウィリアムズでF1の世界に入り、アロウズへ移籍。ジャガーのスポーツカープログラムに参加して大成功を収めた後、ベネトンのテクニカル・ディレクターとしてF1に復帰。ミハエル・シューマッハーの2回のチャンピオンに貢献する。その後、ミハエル・シューマッハーの後を追うようにしてフェラーリへ移籍。ここでもシューマッハーと共に5回のチャンピオン獲得を成し遂げた。シューマッハー引退後、F1から離れていたが不振に悩むホンダのチーム代表としてF1に復帰。だがホンダが2008年末で撤退したため、彼はチームを引き受けてブラウンGPとして2009年シーズンを戦い、意表をつくダブル・ディヒューザーでバトンにチャンピオンをもたらした。2009年末のメルセデス買収後もチーム代表を務めた。 彼の今後はまだ発表されていない。契約期間が残されていると思われ、しばらくは休暇を取ると見られている。彼の行き先としてはマクラーレン、フェラーリ、ウィリアムズ、ホンダの名前が噂されている。だがマクラーレンではチーム代表のポストは空きがない。ホンダはエンジン供給だけなのでこのポジションも彼のキャリアからすると物足りない。フェラーリは内部関係者の証言によると、彼の移籍はないとのことである。となると残りはウィリアムズということになる。これはチーム再建を模索するウィリアムズにとっても好都合である。 またFIAの技術部門にいくとの噂もある。レギュレーションの解釈に関しては一流のブラウンがFIAにいくのもまた興味深い。

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