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可夢偉はケータハムに乗れるのか?

ケータハムが2014年は、経験が豊富なドライバーが必要であると述べている。   それは当然である。2014年からレギュレーションは大きく変わる。ここで新人ドライバー2人を走らせればマシンの開発は進まないことは容易に想像できる。そこでケータハムは可夢偉に興味を持っている。だがこれで可夢偉が乗れると決めつけるのは、少し早い。ケータハムにはもう一人経験豊富なドライバー、コバライネンがいる。 ではケータハムは二人のうち、どちらを選択するのだろうか?実績という意味ではGPで1勝をあげているコバライネンが有利。昨年チームに参加してフリー走行を走っているのも彼に有利な点である。だが最後の2レースをロータスから出走し、結果を残せなかったのはマイナスである。 もう一人の可夢偉は勝利こそないが2012年、ザウバーで表彰台という結果を残している。しかもこれは雨のレースではない。レース序盤にウェバーとアロンソが消えた幸運はあったが、実力でもぎ取った結果である。またザウバーというチームで表彰台に乗るのは素晴らしい業績である。さらに可夢偉には持ち込めるスポンサーがある点も有利だ。 以上の点を考慮すると、この二人は経験や実績という点ではそれほど大きな差がないと考えられる。 結局、ケータハムがどちらを選ぶかはもう一人のドライバーに誰を選ぶかによって、大きく影響される。つまりもう一人のドライバーが大金を持ち込んで、活動資金が確保できればコバライネンの可能性もある。だがどれほど大きな金額を持ち込んでも、十分でないのが今のF1である。資金はあればあるほどいい。そうなると可夢偉の方が有利になる。 どちらのドライバーが選ばれるにせよ、ケータハムは1月28日に新車を公開することを発表しているので、それまでにはドライバーを発表する。どちらが選ばれるかは今の時点ではわからない。ここまでくるとドライバーの実力だけでは、どうしようもできない世界である。 吉報を待って、もうしばらく待つしかなさそうである。

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