アロンソ素晴らしい走りで7位
アロンソはマクラーレン・ホンダ向きのサーキットであるシンガポールGPで7位に入賞した。マクラーレン・ホンダに向いているサーキットで7位は不満があるかもしれないが、上位の6台のうちわけは二台のメルセデス、二台のレッドブル、二台のフェラーリである。この六台は優勝争いも可能なマシンである事を考えると、それ以外のクラスでトップだったアロンソの7位入賞は価値がある。
現状、マクラーレン・ホンダはこの上位3チームには歯が立たない。彼らが狙うのは4番目のチームの位置である。モンツァのような高速サーキットではメルセデスのパワーユニットを搭載したウィリアムズやフォースインディアに勝つのは難しい。だがそれ以外のサーキットでは4番目のチームの地位を狙える実力は確実に持っている。
バトンが予選でミスをしなくて、レースでもトラブルがなければ入賞は十分可能だったし、現時点では順調に来ているマクラーレン・ホンダである。
だがスタートでジャンプアップしたアロンソが、後続のマシンにふたをしている状況を見れば、手放しで喜べる状況出ないのも事実である。彼らと上位3チームとの差はまだまだ大きい。
だが持てる実力をレースで完全に使い切ることも簡単にできることではない。予選やレースではトラブルやアクシデントもあり、思うような結果が得られないことも多い。実力を出し切れることはさすがに名門チームである。
そういう意味ではマクラーレンはトップへの階段を一歩一歩登り続けている。問題はそのスピードである。いつ彼らは優勝争いができるのであろうか。PUだけを考えると来年にはかなりいい競争力を持てるだろう。問題は車体側である。来年、車体側のレギュレーションが大幅に変更される。こういうときこそ技術陣の底力が試される。
だが今年のマクラーレンの車体側の実力を見ると心配は残る。
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