バトンへのメッセージ
最後にこのレースを最後にF1から引退するバトン。建前としては彼は引退する訳ではない。一時的にF1を離れるだけである。だが実際問題として、彼に一年の休養を進めたロンデニスも追放された今となっては彼がF1に戻って来られる可能性はかなり低いだろう。
もちろんアロンソが移籍したり引退したり、バンドーンカ極端な成績不振に見舞われた場合はバトンにカムバックの可能性はあるが、それでもバトンは第一オプションにはならないだろう。
だが彼はきっとドライバー以外の役割でF1に戻ってくると思う。彼はハンサムだし、人当たりも良く、話もうまい。チームのアンバサダーのような役割であれば誰もが満足できることだろう。
思い返せばデビュー当時ほぼ無名だったバトンがその実力だけで速さを見せて将来のチャンピオン候補として活躍し、その後ルノーやホンダで低迷し引退間際まで追い詰められたことも今となっては昔話である。そして奇跡のブラウンGPでのチャンピオンから、まさかのマクラーレン移籍。
実力はあってもチャンピオンになれないドライバーがたくさんいるF1の世界では彼は幸せなドライバー人生をおくれた。何より自分自身で引退のタイミングを選べるドライバーは多くない。
そんな彼にお疲れ様と伝えたいし、この後の人生に幸あれと願いたい。
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