今シーズンが終わった。そしてF1はすでに2018年シーズンに向かって走り出している。だがその前に最終戦のアブダビGPを振り返ってみよう。
いつものことではあるだがこのレースもスタートはとても重要だった。ヤスマリーナサーキットはコース上でのオーバーテイクがかなり難しいので最初にリードしたドライバー圧倒的に有利である。
ポールからスタートし、レースをリードしたボッタスは絶対的に有利な立場だったが、彼にも少しは問題があった。彼のパワーユニットはマイレージが多く、信頼性を考えるとフルパワーで走るには少し不安があった。
一方のハミルトンはブラジルGPでピットスタートした際に交換した新品のパワーユニットを今回も使用できた。だからハミルトンはレース中盤にボッタスに猛烈にアタックした。信頼性に不安があるボッタスは全開では走れない。
だがこのコースは前を走るドライバーが圧倒的に有利である。このハミルトンの攻撃をしのいだボッタスは残り数周になったところで、フルパワーでアタック。ハミルトンとの差をみるみる離していった。
レース展開を見ると、ハミルトンのアタックをしのいだボッタスが勝ったように見えるが、この日最も速かったのはボッタスで、彼の勝利は順当な結果であった。