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有終の美を飾ったマクラーレン・ホンダ アブダビGP観戦記

3年間の苦闘のピリオドは9位だった。予選ではQ3に進めなかったが、それでもこの日もマクラーレンホンダは競争力があった。
 
バンドーンはフロアを痛めて、リアのダウンフォースを失っていたので入賞できなかったが、もし順調であれば彼も入賞できていた可能性があった。
 
この3年間は本当に苦戦の連続であった。昨年少し上向いたと思われたが、今年新しいコンセプトのパワーユニットを投入したことが裏目に出て信頼性も速さも失ってしまった。
 
だが今年のホンダは次々とアップデートを投入。夏休み明けにはコンスタントにQ3に進出できるようになったし、ペナルティーがなければ入賞は確実な速さを見せてくれた。この速さがマクラーレンとホンダの契約解消が決まった後だったのはなんとも皮肉である。
 
とはいえ彼らはフォースインディアと4番目のチームを争っているわけで、満足できる結果とはいえいえない。それでも確実に進歩し続けていたわけで、これからというときに別れるというのは、なんとも残念である。
 
来年マクラーレンがルノーを搭載すれば、マクラーレンとレッドブルとの本当の差が露わになる。本当にマクラーレンがいうようにマクラーレンのシャシーは競争力があるのだろうか。ルノーのパワーユニットで勝利を得ているレッドブルはかなりの競争力がある。もしマクラーレンがいうようにシャシーは問題ないのであれば、パワーの差が出ないモナコやハンガリーで表彰台を争っても良さそうなのだが、そんな気配もなかった。
 
はたしてこのマクラーレンとホンダとの別れは、どっちが利益を得るのだろうか。それは来年の開幕戦で明らかになる。