フェラーリのチーム代表 ステファノ・ドメニカリ辞任
噂になっていたフェラーリのステファノ・ドメニカリが辞任が正式に発表された。
ドメニカリは2007年末に現FIA会長であるジャン・トッドからチーム代表の座を引き継いだ。彼は元々、管理人事の責任者を務めた後、2003年にスポーティング・ディレクターに就任していた。
2008年シーズンには最終戦の最終ラップまでにフェリペ・マッサがチャンピオン争いをしたが、最後の最後にルイス・ハミルトンがチャンピオンになった。
2010年はフェルナンド・アロンソがリードして最終戦を迎えたが、間違えたタイヤ交換時期によりセバスチャン・ベッテルに逆転を許した。
2012年はライバルのベッテルがオープニングラップで最後尾に落ちるアクシデントがあったにも関わらず、アロンソはランキング2位に終わった。
この3年はほんの少しの運があれば、フェラーリはドライバーズタイトルを獲得することができた。そう考えるとドメニカリ時代の成績がそんなに悪いわけではない。2008年には唯一のコンストラクターズタイトルを獲得している。
彼はフェラーリの最も輝いた後の時代を引き継いだのである。成績面で多少、見劣りするのは致し方ない。
2014年から新しいレギュレーションが導入され、パワーユニットの重要性が増したが、フェラーリは開幕3戦でまだ一度も勝っていないし、表彰台にすら乗れていない。それどころかメルセデスのパワーユニットを搭載したフォースインディアとポイント争いをしているような状況である。
この辞任は事実上の更迭であると考えられる。後任はフェラーリの市販車部門で各地域会社の社長を歴任してきたマルコ・マテアッツィになると見られる。
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