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タイヤウォーマー禁止は危険

2015年からのタイヤウォーマー禁止に疑問の声が上がっている。 先日、バーレーンでのインシーズンテストで、タイヤウォーマーが禁止される2015年の開発用タイヤをテストしたウィリアムズのナスリは、ドライブするのが難しかったと述べている。 関連記事:タイヤウォーマーなしは難しい ピレリのポール・ヘンベリーは空気圧が問題であり、今のままではタイヤウォーマー禁止は難しいと述べている。 今のF1マシンのタイヤはサイドウォールの高さがあり、空気圧によってタイヤの構造を支えている。その為、空気圧が減るとタイヤの構造が保てなくなり、危険な状態になる。ピレリはタイヤの空気圧に非常に敏感になっている。 特に昨年のようにタイヤのバーストが多発するとタイヤの空気圧は特に重要になる。 タイヤウォーマー禁止がどうして難しいかというと、タイヤウォーマーを禁止すると、走り出しの時の空気圧が低すぎてタイヤの構造が保てなくなるのである。 通常F1チームはタイヤが温まった状態でベストになるように、タイヤの空気圧を調整する。タイヤウォーマーを禁止すると冷めた状態と温まった状態の空気圧の差が大きくなる。当然、冷めた状況の時に空気圧が低くなり、危険な状態になる。 また基本的に空気圧を低めた方がタイヤのグリップは増えるので、チームはできるだけ空気圧を下げた状態で走らせたいが、そうすると走り出しの時の空気圧が低下するので、さらに危険である。 また冷めた状態で走り出すとグリップしないので速く走れない。速く走れないからタイヤが温まらないという悪循環も生まれる。 これはタイヤサプライヤーの立場からすると避けたい。 ドライバーの立場からすると、冷えたタイヤで走るのはグリップも少ないし、危険なのでこれも避けたいところである。 これを避けるにはタイヤのサイドウォールの高さを低くして、タイヤ自体に強度を持たせるという方法もある。だがこれはタイヤの性能的には落ちるし、F1のような強度を持たせるのは非常に難しく、ピレリとしては大きな挑戦になる。 これは空気圧でタイヤの構造を支えるというタイヤの基本原理の問題であるので、解決するのは容易ではない。よって今回もタイヤウォーマーの禁止は見送られる可能性が高くなってきた。

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