日本の笹原右京が参戦しているフォーミュラー・ルノー2.0 NECの開幕戦で2位入賞した。
F1でも有名なイタリアのモンツァで開催されたフォーミュラ−・ルノー2.0の開幕戦で笹原右京は表彰台に登った。
2位グリッドからスタートした右京はスタートで3位に落ちるが、その数周後に2位のピジトラをロッジアの跳びこびで鮮やかにパス。立ち上がりで抜き返されそうになるが、アウト側のスペースを消してそれを許さない。4位のアムウェグが2台のバトルを利用して抜きにかかるが、これを軽く接触して防ぐと2位をキープした。
このオーバーテイクは見事であった。右京は誰よりもリアウィングを減らしてトップスピードを稼ぐセッティングである。だが当然、このセッティングではブレーキング時に不安定になるのであるが、彼はほとんどブレーキをロックさせることもなく、リアが不安定になる場面も皆無だった。これは純粋にドライバーの能力による部分が多く、彼の能力の高さを見せつけてくれた。
その後はトップを走るデラトラスを追い上げ、3秒以上あった差を0.8秒まで縮めたところでチェッカーフラッグ。右京は今年最初のレースを2位で終えた。
彼のレースは素晴らしかった。この高速サーキット モンツァでダウンフォースを減らすセッティングは速いが、ドライビングは難しい。それを見事にコントロールした彼の能力は高い。
だがスタートで順位を落とさなければ優勝できた可能性もあっただけに、残念な2位でもある。ただ今後が楽しみなシーズンとなりそうである。
翌日、開催されたレース2では1周目のアスカリシケインで他車と接触し、左リアサスペンションを破損してリタイヤとなった。
次のレースは5月24日と25日にシルバーストーンで開催される。
笹原右京コメント:シーズンの素晴らしいスタートになりました。やっと、ヨーロッパでのジュニアフォーミュラードライバーの仲間入りができた感じです!引き続き、この連中たちをやっつけていきます!