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角田裕毅、レッドブルでの新たな挑戦と日本GPの初日を振り返る

2025年のF1シーズンが本格的にスタートし、角田裕毅は新たなキャリアを踏み出しました。レッドブルでの初走行となった日本GPの金曜日、彼は「良いスタート」を切ったと自信を見せる一方で、まだやるべきことが多いことも認めました。

新たなチームメイトとのコンビネーション

シーズン開幕時、リアム・ローソンはレッドブルチームで出場しましたが、オーストラリアと中国での苦戦を受け、レッドブルは彼をレーシングブルズに降格させることを決断しました。その後、角田は昇格し、マックス・フェルスタッペンと新しいパートナーシップを築くことになり、注目が集まりました。

角田にとって、金曜日のフリー走行1回目は大きな収穫となりました。6位でフィニッシュし、フェルスタッペンからわずか0.107秒差という素晴らしい結果を出しました。オーストラリアと中国でのローソンの苦戦を考えると、このパフォーマンスは非常に印象的でした。

FP2での混乱

しかし、FP2では状況が少し異なりました。フェルスタッペンは8位、角田は18位でフィニッシュ。タイム差は2秒に広がりましたが、そのタイムだけで判断するのは早計です。実際、角田は予選シミュレーションを完了できなかったため、このギャップは単なる一時的なものであり、4回の赤旗中断が原因でした。

角田自身もFP2後に「ラップタイムを出せなかったことは残念でしたが、まだやるべきことが多いと思っています」と語り、データを見直して改善点を探る意欲を見せました。それでも全体的には「良いスタート」と自信を持っており、少しずつ自信を積み重ねていくことが重要だと考えています。

レッドブルRB21の感触

角田がレッドブルのRB21を初めてドライブした感触についても語っています。シミュレーターと実際の車では違いがあることは予想していましたが、「実際の車はシミュレーターよりも少し誇張されていて、ちょっと扱いづらいと感じた」とのこと。やはり、シミュレーターでは感じられない微細な差が実際のレースカーには存在し、そこをうまく扱うためには経験とデータが必要だと感じているようです。

フェルスタッペンからの評価

同じチームで戦うこととなったフェルスタッペンは、角田の金曜日のパフォーマンスについて評価しました。「FP1は本当に良いスタートを切ったと思う」と彼は語り、「FP2では非常に混乱したが、それも全体的な状況の一部だ」とコメント。フェルスタッペン自身も車の調整に多くの宿題があることを認めており、角田に対する期待とサポートを示しました。

今後の展望

角田にとって、レッドブルでの新たな挑戦はまだ始まったばかりです。日本GPでの初日を振り返り、良いスタートを切ったことは確かですが、まだ課題は山積みです。しかし、彼の成長とともに、レッドブルのマシンRB21のポテンシャルを引き出すことができる日が来ることを期待しています。

日本GPでの活躍を期待しつつ、今後も角田の進化に注目が集まることでしょう。