可夢偉は今回リタイヤなった。その理由はサスペンショントラブルである。彼のリア・サスペンションアームは大きく曲がり、走れなくなった。
だが可夢偉はどこにも誰とも接触していない。ではなぜ彼のサスペンションアームは曲がったのだろうか。考えられる理由は縁石に乗せて着地する時にアームに大きな負荷がかかり、曲がったくらいである。もちろん縁石に過度に乗せると負荷はかかるが通常、設計時点でそれは織り込み済みである。
ただでさえドライビングの難しいケータハムで可夢偉が極端に縁石に乗ることも考えにくい。そうすると簡単にスピンしてしまうからである。これはケータハムの設計ミスか品質の不良であろう。どちらにしてもF1チームとしてはあってはならない問題である。
予選でもダウンフォースの不足が招くタイヤの温まりに問題を抱えタイムが出ないケータハム。マルシアに対しても1秒近くも遅い。マルシアは少ないながらも確実に進化しており、ほとんど進歩のないケータハムは苦しくなるばかりである。