マッサは最初のタイヤ交換でのタイムロスが、カナダGPでの勝利を失わせたと述べている。
マッサはレース序盤、カナダGPで勝利したリカルドの前を走っていた。しかし彼は最初のタイヤ交換で左フロントのホイールガンのトラブルで時間を消費し、後れを取った。
マッサは二度目のタイヤ交換の前にリードラップを記録した。これは今年メルセデス以外のドライバーが記録した初めてのリードラップであった。
マッサはピットのミスが2008年のブラジルGP以来の勝利を失わせたと感じている。
「正直に言うと、レースの大半で一番速かったよ」とマッサは述べた。
「スーパーソフトではそうでもなかったけど、ボッタスと同じペースでは走れた。でもソフトタイヤを履いたらマシンはすごかったんだ。本当に本当に速くて、ピットでのミスがなければリカルドの前を走れていたと思う」
「大きなチャンスを逃してしまった。多くのポイントも失った。問題のない信じられないほど、いいマシンを持っていたのに」
マッサは最終ラップのターン1で、ペレスを抜こうとして接触。二台とも大きなクラッシュをした。FIAは接触の原因はペレスにあるとして、彼にオーストリアGPでの5グリッドダウンのペナルティをかした。マッサは最終ラップの時点では5位を走行しており、ペレスを抜いて4位になれば12ポイントを得られていた。
「素晴らしいレースだったのに、がっかりしているよ」
マッサは残り25周でメルセデスの2台が2回目のピットに入った時に、レースをリードした。しかしマッサはそのままのタイヤで最後まで走りきるのは難しかったと信じている。その為、チームが二度目のタイヤ交換を呼びかけた時も、同意している。
「その判断は正しかったと思う」
「リアのグリップを失い始めていたし、うちのマシンはタイヤに優しくないからね。きっとレースの最後にはとても遅くなっていたと思う」
マッサはハミルトンがリタイヤしていたのは知らなかった。だから勝利に向けてバトルしているとは思いもしなかった。
「勝てるなんて思わなかったよ。ルイスがリタイヤしたのは知らなかった。だから表彰台を目指して戦っていると思っていた」
「チームはメルセデスがトラブルを抱えていることは教えてくれなかった」
「モントリオールはウィリアムズにあったトラックで、大きなものを失ってしまった。レースに勝てる可能性があった」
「きれいな空気の中を走れた時は、トラックで一番速かった」