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ロリー・バーンがフェラーリへ復帰

2000年代前半にフェラーリ黄金時代を築いた主要メンバーの1人である空力の専門家、デザイナーのロリー・バーンが再びフェラーリで働くことになる。 ロリー・バーンはジャン・トッドやロス・ブラウン、そしてワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハーと共に5年連続のドライバーズ・タイトルと6年連続のコンストラクターズ・タイトルを獲得した栄光のフェラーリチームの一員であった。 ただ彼自身が責任者となるわけではなく、現デザイナーであるシモーネ・レスタの相談役となる。 昨年のフェラーリは1993年以来となる未勝利の年となった。その為、ドライバーも含めチーム代表やエンジン開発責任者、車体の開発責任者を入れ替える大幅な改革に着手している。 だがデザイナーの側にバーンのような実績を持つ人間がいることが、必ずいい方向に向かうとは限らない。彼が仕事をしていた時とは、状況も大きく変わっている。バーンは責任を持たない、アドバイザー的な役割に留まると思われており、その場合は仕事がやりにくくなることも考えられる。 ただ彼の仕事のやり方は、フェラーリにとって欠けていたピースを埋めることになるかもしれない。 だがフェラーリファンは今年、過度な期待を持たない方がいいだろう。バーン復帰の完全なる成果が見られるのは、来年のマシンなるからである。