各PUメーカーは開発トークンをどれだけ残すのか?
今年のパワーユニットが自由に変更できるのは全体の32トークンまでと決められている。これは全パワーユニットパーツの半分弱である。
つまり各PUメーカーは、無条件で約半分のパーツを変更できることになっている。
当初はこの新開発の32トークンはシーズン開幕前に使い切る必要があったのだが、FIAがトークンを使い切る期限を明記しないというミスをしたため、最終的にはシーズンを通じて開発トークンを使用できることになった。
だが当然、開幕前にかなりの数のトークンを使うことになる。なぜならいいパーツがあるのであれば、早い時期に使った方が年間通じては有利であるからだ。
どうしてこの数字が気になるかというと、本来ホンダは新規参入するので2月末でパワーユニットの認証を受けて、今年は開発パーツが投入できないはずだったのだが、FIAに抗議した結果、他の3メーカーが開幕までに使わなかったトークンの平均をホンダが使えると定めたからである。
つまりホンダがシーズン中にどれくらい開発パーツが投入できるのかは、他のメーカーの開発トークンの使用状況次第となった。
ではホンダのライバルである3メーカーは開幕時点で、いくつのトークンを使用するのであろうか?
未確認ではあるがフェラーリは7つ残し、ルノーは6個残すという情報がある。そしてメルセデスはゼロである。彼らは開幕時点で開発トークンを全て使い切る予定である。
もしこれが事実ならホンダはシーズン中に4トークンを使用できることになる。この4トークンが多いか少ないかは判断が分かれるが、そもそもホンダはシーズン中に新しいパーツを使用できなかったと考えれば上出来の数字である。
- マクラーレンの新車が期待できるもう一つの理由
- ロリー・バーンがフェラーリへ復帰