レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーがパワーユニット次第で速さが決まると不満を述べていたが、それが如実に表れたのがオーストラリアGPとなった。
なんと昨シーズンノーポイントだったザウバーが2台とも入賞。エリクソンまでが入賞したのだから、これがこのレース最大の驚きと言っても過言ではない。
昨シーズン、フェラーリのパワーユニットに足を引っ張られたとはいえ、入賞なしのザウバー。しかも資金難とあっては、今年の成績も期待できなかった。
マシンの形状も考え抜かれているとも、洗練されているともいえない状況だったのが、いきなりのダブル入賞。これはフェラーリのパワーユニットが改善されていることの何よりの証である。
もっともこのレース15台しかスタートせずに、4台リタイヤ。テスト不足のマクラーレンが最後尾である事を考えると、これからも入賞を続けることができるかどうかは、わからない。ドライバーのシート問題も残っている。
彼らは資金的には豊富とは言えないだけに、上位陣が開発を進めるのが少ない前半戦になんとか結果を残したいところである。