スペインGPでメルセデスに対して大差をつけられたフェラーリは、トラクションに課題を抱えている。
スペインGPでメルセデスはフェラーリに対して0.5秒も速かった。スペインGPが開催されているカタルーニャ サーキットの第三セクターはシケインがあり、立ち上がりの加速が重要なセクターである。
ここ数年間のメルセデスはこの第三セクターを得意としており、これは次のモナコとカナダGPでも大きなアドバンテージなると見られる。
フェラーリはスペインGPに大規模なアップデートを持ち込み、ベッテルが決勝レースをそれで走った。チームメイトのライコネンは新旧のパーツを比較するために、意図して旧型のパッケージで走行した。
結果的に新しいパッケージを使用したベッテルはシーズン5戦中4回目の表彰台に登ったのだが、優勝したロズベルグとは45秒もの大差がついた。
数字上、新しいアップデートは確実に効果を出してはいるがメルセデスには追いついていない。
フェラーリのチーム代表であるアリバベーネは、「カナダGPまでにこの問題を解決できなければ、悪夢だ」と述べている。
だが実際、今年のメルセデスGPは最高速以外の部分で無敵である。高速コーナーでも速いし、低速コーナーでも速い。
フェラーリがメルセデスに追いつくには、多くの仕事をこなさなければならないようである。