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ロータスと投資会社の契約は近い?

ロータスの株式を買収する交渉をしているクオンタムファンドの代表者であるマンスール・イジャズが契約は間近であると、アブダビGPの開催された日曜日の夜に明らかにした。しかし詳細は未だ明らかにされておらず、契約が締結されるかどうかは依然不透明である。 チームの35%の株式を買収する契約は、ロータスのオーナーであるジニ・キャピタルの承認待ちであり、近く締結されるのは間違いがないとイジャズは述べた。だがロータスのチーム代表であるブーリエはこの件に対してノーコメントであり、近いうちになんらかの発表をおこなうとだけ話した。彼はまた「これは両者間の極秘事項であり、まだ何も言えないがほぼ決着はついている」と述べた。 「取り引きが完了することには疑問の余地はない。我々側の準備は完了した」とイジャズは話した。 ライコネンは今年一銭の報酬も受け取っていないことに対して、残り2レースの欠場をほのめかしていた。「スティーブ(ロバートソン:キミのマネージャー)にも謝ったし、キミにも謝罪した。彼は残りの2レースに参加する」「新しい投資家がチームに対して責任を持つことを表すために、従業員や役員に対しても保証をする意向である」 「取り引きはチームが新しく発行する35%の株式を買収するものである。これはロータス株の希薄化(※)を招く。また契約にはオプションがあり、一定期間内にチームを買収できる項目を含む」 「我々はチームの負債を一掃し、すぐに発表できる質の高いスポンサーを連れてくる。新しいスポンサーは長期的な競争力を我々にもたらしてくれるだろう」 またヒュルケンベルグとの契約に関して問われると「準備しておりもうすぐである。ニコは素晴らしいし、短時間で契約に至るだろう」と述べた。 だがこの種類の交渉や契約において、最終契約がなされる前にこのようなコメントを出すのは異例である。これはイジャズがジニキャピタル側にプレッシャーを与えるために、あえてこの時期に明らかにした可能性もある。またこの不景気の時代に質の高いスポンサーを連れてくるという彼らの言葉をそのまま信じるのは、少しナイーブな気がする。そうなるとまだまだこの契約は紆余曲折が予想される。だがそれによりヒュルケンベルグなどのドライバーがシートを失うような状況は起こって欲しくはない。 ※希薄化:新しい株式を発行して投資家へ売却すると、一株当たりの株の価値が落ちる現象をいう 例えば1000万円の価値のある会社の株式が全部で1000株あるとする。一株当たりの価値は1万円である。もしこの時に新しい株を1000株追加で発行し第三者へ売却すると、株数は2000株に増えて一株当たりの価値は5000円になる。これでは既存の株主は株の価値が落ちて大迷惑である。その為、通常新規の株式は新しい投資(工場建設や営業網の整備等)をする際に発行され、その投資が大きな利益をもたらし、会社の価値を増すことで、一株当たりの価値を上げるためにおこなわれる。その投資により会社の価値が3000万円に増えれば、投資家は誰も損をしない。もしくは銀行から融資を受けられず、資金繰りに苦しんだ会社が資金を調達するためにも、新規株は発行される。ロータスの場合は明らかに後者の例である。

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