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アロンソとホンダとマクラーレン

ヒュルケンベルグがマクラーレンとの交渉を噂されている。彼はそもそもフェラーリと契約寸前であり、2014年は跳ね馬のステアリングを握るはずだった。 ところがライコネンが突然、移籍市場に出てきたことと、アロンソがチームを批判したことで流れが大きく変わり、大逆転でライコネンがシートを得ることになる。フェラーリとの契約書にサインまでして、送り返した後にひっくり返された彼の気持ちを考えると、なんともやりきれない。 そこでヒュルケンベルグと彼のマネージメントは、ライコネンの抜けたロータスに絞り交渉をしている。もっともこの魅力的なシートにはマルドナドなども興味を示しており、競争は熾烈な状況である。 そんなヒュルケンベルグではあるが、ここに来てマクラーレンとの交渉が噂されている。そもそもマクラーレンは来年もバトンとペレスというのが既定路線だった。ビッグ4以外のドライバーで最も優秀なドライバーの一人であるバトンと来年ボーダフォンとの契約がないマクラーレンがメキシコマネーを当て込んで契約するペレス。何の問題もないと思われていたマクラーレンのシートに何が起こっているのだろうか? バトンとの契約は2014年に関しては同意されている。 だから来年もバトンがマクラーレンにいるのは間違いがない。 ただ2015年の契約をどうするかで、交渉している。 2015年はホンダエンジンを搭載する年である。 つまりマクラーレンは2015年に誰でも選べるようにしておきたい意図がある。 これはとても興味深い。 ペレスに関してはTELMEXからの支援を失ったと言われている。そうなると彼の残留は厳しい。それでも彼が残留する可能性はあるがその場合、年俸の半減は避けられない状況である。 マクラーレンは2015年にアロンソを狙っている。ホンダと組む年にトップドライバーと契約するのは当然である。だから2015年以降に関しては自由にドライバーが選べるようにしたい。だからペレスと契約しても1年契約で2015年には彼はいなくなる。マグヌッセンを起用した場合、彼がよければアロンソのチームメイトにし、ダメならバトンと契約を継続する。それがチームの狙いとなる。 今やマクラーレンといえども資金難からは逃れられない。ボーダフォンに変わるメインスポンサーが決まらない限り、ドライバーは決められない。このシート争い、シーズン中では決着がつかず、シーズン終了後までもつれ込みそうな気配である。

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